暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#28 カイツールを目指して
[7/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
が、動き自体は遅いから、不意打ちを受ける事はなく、アルは即座に反応して、炎と雷の融合した譜術を発動させた。

 ゾンビは炎に弱く、動きを止めた上で 雷でトドメをさした。丁度固まっていた為、ゾンビの群れを一掃させた。

「ひゅう♪ サンキュ アル!」

 ガイも、突然の出現に、慌てて迎撃体制を取ったのだが 杞憂だったと判断し、刀を鞘に収めた。

「いやいや。ガイにはさっき助けられたしね、お互い様だよ」

 アルは笑って親指を立てた。
 そんな間に、ミュウがアルの周りに飛んできた。

「凄いですの!! 火と…、それに雷なんて、ミュウ初めてみたですの!!」
「あはは!」

 アルの胸にめがけて飛び込んできたから、アルはミュウを抱きとめた。

「ほんとね…… そんな譜術まで使えるなんて。本当に感服するわ」

 ティアもやってきた。
 本当に感心してくれていた様だ。穏やかにティアは笑っている。 

「……え、えと……、あ、ありがと。照れるから……その………//」

 ティアにそう言われて、これまでは普通に話をしていたアルがあっという間に変わった。そんなアルを見ていたガイはと言うと。

「なぁ? ルーク。アルって、他人に言うのはOKなのに、自分が突っ込まれるのは、大分弱いんだな?」
「はぁ、みてーだな」

 ルークも、こればかりは流石に呆れた様子だった。譜術は驚愕するけれど。ガイとは違った反応だ。

「そういえば アル」

 イオンが、アルに話しかけた。

「ん? どうしたの? イオン」

 アルは、足を止めてイオンの方に振り返る。

「その、以前話してくれた幻聴は、大丈夫なのですか? アルを見ていたら、時折顔を歪ましているように見えましたので」

 イオンは、皆が戦っている間も、ずっと心配をして見てくれていた。それはアルだけではなく、全員を。そんな中で、アルは 戦闘中。全く攻撃を受けていないと言うのに、時折顔を歪めているのが、何度かあったから。
 
「……ありがとう。イオン 心配してくれて」

 アルは、イオンにお礼を言った。そして イオンは笑っていた。

「僕はお役に立てませんし」
「そんな事ないよ。……だって、イオン。君のおかげでオレの故郷の、……アクゼリュスを救えるかもしれないんだから。だから、オレにとっては、恩人には違いないんだよ。後、幻聴の事だけど…… うん まだ、ちょこちょこ聞えてくるよ。でも、大丈夫。ただただ ちょっと戦闘中はやめてほしいなぁ、って思って、それがきっと、顔に出ちゃったんだね」

 アルは、そう言って苦笑いをしていた。

「……アル。お前はどういう風に聞えてくるんだ?」

 気になったのだろう、ルークが聞いてきた。
 同じ症状が出
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ