暁 〜小説投稿サイト〜
Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#28 カイツールを目指して
[6/8]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
か?」

 ジェイドが、譜術で攻撃しながらルークにくぎを刺した。散漫になっているのがよく判るから。特にルークの場合は より顕著だから。

「っつ! わーってるよ!!」

 ルークも、それ以上考えない様にして、戦闘に集中しだした。
 

 そして、戦闘も無事終了。

「ふぅ……、何とかなったね?」
「ったく、うぜーってーの! ザコは出てくんなよ!」
「随分腕を上げたな? ルーク」

 勝利の掛け合いをして、更に先へと向かっていったのだった。

「そう言えば……、アニスって子はここを1人で通ったんだろ?」
「ええ、合流地点にはここから先に行かなければ辿りつけませんし。」
「うん。みたいだね」

 ガイの疑問に、ジェイドとアルが答えた。ジェイドが言う以上は間違いない事は判るから、アルの場合はただ、相槌を打っただけだけど。

「大丈夫なのか? その子……」

 ガイは、それを訊いて、心配そうにそう訊いていた。先程のモンスターの数を考えて、女の子1人では、危険ではないか? と思えたのだ。それは当然の反応だろう。
 そう、普通の(・・・)……女の子であれば。

「大丈夫ですよ・・・ ≪アニス≫ですし」
「はい。≪アニス≫ですから」
「そうだね。≪アニス≫ならね。まだ、付き合い短いけど分かる気がするよ!」

 ジェイド、イオン、そして アル。その3人が口を揃えてそう言っていた。全く、問題ないと。
 それを訊いて、ガイは思わず目を丸くさせた。

「アニスって一体何者なんだ……?」

 ガイは顔を引きつらせた。正直 会うのが不安になってきた様子だ。
 そんなガイを見て、アルは 笑いながら話した。

「ははは…… あってみれば分かるよ。……多分、ね」
「って、多分かよ!」

 最後には、みんなが笑っていた。きっと、アニスはくしゃみをしている事だろう。



 その後も、何度も何度もモンスターに遭遇した。
 水棲モンスターが多く、水辺は非常に動きづらいけれど、このメンバーなら大丈夫だった。
 前衛にルークとガイ 譜術も接近戦も出来るから、後衛でも前衛でも、どっちでものジェイドとアル 主に回復術を中心とした譜術を使ってくれる後衛のティア。
 5人も戦闘要員がいれば本当に楽だ。
 
 何よりも、皆がここのモンスター達を圧倒する程強いと言う所にあった。
 これであれば、あのチーグルの森で戦った、《ライガ・クイーン》の様な、敵が出たとしても、問題ない、と思える。
 
 次に、襲いかかってきたのは、これまでとは違うタイプ。
 土中から這い出てきた複数のゾンビが襲ってきたのだ。

「び、びっくりした! もうっ 危ないなぁ! 《ファイア・ボルト》!」

 突然の出現で驚いた
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ