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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#28 カイツールを目指して
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か?」
ジェイドが、譜術で攻撃しながらルークにくぎを刺した。散漫になっているのがよく判るから。特にルークの場合は より顕著だから。
「っつ! わーってるよ!!」
ルークも、それ以上考えない様にして、戦闘に集中しだした。
そして、戦闘も無事終了。
「ふぅ……、何とかなったね?」
「ったく、うぜーってーの! ザコは出てくんなよ!」
「随分腕を上げたな? ルーク」
勝利の掛け合いをして、更に先へと向かっていったのだった。
「そう言えば……、アニスって子はここを1人で通ったんだろ?」
「ええ、合流地点にはここから先に行かなければ辿りつけませんし。」
「うん。みたいだね」
ガイの疑問に、ジェイドとアルが答えた。ジェイドが言う以上は間違いない事は判るから、アルの場合はただ、相槌を打っただけだけど。
「大丈夫なのか? その子……」
ガイは、それを訊いて、心配そうにそう訊いていた。先程のモンスターの数を考えて、女の子1人では、危険ではないか? と思えたのだ。それは当然の反応だろう。
そう、
普通の
(
・・・
)
……女の子であれば。
「大丈夫ですよ・・・ ≪アニス≫ですし」
「はい。≪アニス≫ですから」
「そうだね。≪アニス≫ならね。まだ、付き合い短いけど分かる気がするよ!」
ジェイド、イオン、そして アル。その3人が口を揃えてそう言っていた。全く、問題ないと。
それを訊いて、ガイは思わず目を丸くさせた。
「アニスって一体何者なんだ……?」
ガイは顔を引きつらせた。正直 会うのが不安になってきた様子だ。
そんなガイを見て、アルは 笑いながら話した。
「ははは…… あってみれば分かるよ。……多分、ね」
「って、多分かよ!」
最後には、みんなが笑っていた。きっと、アニスはくしゃみをしている事だろう。
その後も、何度も何度もモンスターに遭遇した。
水棲モンスターが多く、水辺は非常に動きづらいけれど、このメンバーなら大丈夫だった。
前衛にルークとガイ 譜術も接近戦も出来るから、後衛でも前衛でも、どっちでものジェイドとアル 主に回復術を中心とした譜術を使ってくれる後衛のティア。
5人も戦闘要員がいれば本当に楽だ。
何よりも、皆がここのモンスター達を圧倒する程強いと言う所にあった。
これであれば、あのチーグルの森で戦った、《ライガ・クイーン》の様な、敵が出たとしても、問題ない、と思える。
次に、襲いかかってきたのは、これまでとは違うタイプ。
土中から這い出てきた複数のゾンビが襲ってきたのだ。
「び、びっくりした! もうっ 危ないなぁ! 《ファイア・ボルト》!」
突然の出現で驚いた
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