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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#28 カイツールを目指して
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ったのだろう。
「ええ、伝言がありました」
そう言って一枚の紙をイオンに渡した。イオンはそれを受け取ると、内容を口に出して読んだ。
〜親愛なるジェイド大佐へ!〜
『スッゴク怖い思いをしましたけど、第2地点へ何とか辿り着けました! 例の大事なものはちゃんと持ってます! きゃー 褒めて褒めて〜? アニスのだーい好きな……… わぁー 告白っちゃったよ〜? ルーク様はご無事ですか?? スッゴーク心配しています! 早くルーク様に会いたいです〜? ついでにイオン様のこともよろしくー♪ アニスより!』
イオンは、普通にいつもの感じでその手紙を読むものだから、更におかしい。
「たははは…………」
宛先? でもあるルークはと言うと、正直なところ、笑顔は笑顔でも大分顔が引きつった笑顔だった。
「おいおい ルークさんよー モテモテじゃねーか!」
ガイが笑いながらそう言う。
「うるさいな!」
ルークはそう言い返しているけれど、正直 苦笑いしか出てない様だった。
「はははは……、でも メインはイオンなのに、それをついでって…… なんだかなぁ……」
アルもまた苦笑いをしていた。守護役だったはずなのに、と。
「まぁー そこはアニスですし?」
「アニス、ですから!」
イオンとジェイドはなにやら納得していた。この中で 付き合いが長いだけあって、本当にあっさりとしているし、理解もしている。
「(アニスってのは一体どんなコ何だ……? まぁ とりあえず……) んで、その第2地点って言うのはどこなんだ?」
ガイは、この場にいないアニスの事はひとまずおいといて、今後のプランの事の話をした。
「それは国境線のあるカイツールの軍港のことですよ」
ジェイドがそう地名だけ説明すると、ガイはもう場所が大体理解できたようだ。
「成る程、っとすると……、フーブラス川を渡った先、って事だな」
直ぐに頭の中で地形を思い描き、ガイは行先の地名をつぶやく。
この時少しだけ、だが、アルは違和感があった。
何故なら、マルクトとキムラスカは今まさに交戦寸前、とまで行きかねない状況。旅行の様に気軽に行き来出来る様な場所でもない。 ガイってルークの使用人、つまりキムラスカ人だろう。なのに、マルクトに詳しく思えたのだ。
それは、アルだけじゃなく、ジェイドも思ったのだろう。
「おや……、ガイはキムラスカ人のわりに、マルクトに土地勘があるようですね……?」
その疑問を口に出して言っていた。ジェイドの言い方は、何やら『少し気になる』程度ではなさそうな気がする。
「ん……? あ、 ああ。オレは 卓上旅行が
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