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Tales Of The Abyss 〜Another story〜
#28 カイツールを目指して
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思えるかな? ってオレ、考えても 全然まとまらないからさ」
アルは、笑顔ながらも 大真面目にそう返していた。臆面もなく、思った事をストレートに。
「なっ 何を!!////」
ティアは、まさか自分の事をそう言われるとは思ってなかった様で、一気に顔を真っ赤にさせた。不意打ち、の様なものだからダイレクトに入ってきた様だ。
「おやおや ナンパですか? アルも見かけによらず、やりますねぇ」
訊いていたジェイドはそう言ったが、アルは 逆に首をかしげた。
「え? な、なんぱ? なんで? オレ、別にそんな事は……。それに、思ったことそのまんま言っただけなんだけど………」
「(おやおや、つまりは、これがアルの素、と言う事ですか。 ……これはまた貴重な性格をしてますねぇ、珍しい部類です)」
ジェイドは何も言わずただ苦笑をしていたのだった。
アル自身は、何でジェイドが苦笑いをしているのかが、判らず ただただ困惑をしていた。
そのやり取りを見ていたガイとルーク。
「(……ルーク アルってあんな感じなのか? ティアさんが ああ言っちまうのも、ジェイドの旦那が笑っちまうのも、仕様がないだろう……、あれじゃ)」
「(い いや 初めてみた。ってか、正直 お前もあんな感じなんだぞ? ガイ女嫌いの癖に家のメイドたちの接し方とか)」
「(ええ! マジで!!)」
盛大にヒソヒソ、と話をしている。内緒話になっていない。だって、話をしている感じがバレバレだったからだ。
「ちょっと、何こそこそ話してるのさ」
アルは、ため息を吐きながらそう言う。判らない事だらけ、だし。何より 自分の事についてを言われている様な気がしたから。話の内容までは聞き取れなかったけれど。
「ふふふ………」
イオンは、ただただ笑っていた。
どうやらアルは そう言うことにはちょっと疎いのだろう。と一同は理解した。勿論ティア自身も。アルは、自分が褒められたりしたら照れて、恥ずかしくなる。だけど、こっち側? には いまいち判ってない様子だった。
そう分析をして、大体アルの事が判ったティアだったが、……それでも、暫く顔が赤い状態のままだった。
まだ若干ティアは赤いし、回りもまだ少し色々と話をしているようだけど、とりあえずジェイドは早く先に進めたかったのか、そんな空気の中でも話を先へと進めた
「ティアも大丈夫のようですし 早く出発した方がいいでしょう」
ジェイドの言葉に、1番にイオンが反応した。
「アニスから連絡があったのですか?」
イオンが、ジェイドにアニスについてを訊いた。イオンの表情は、少し嬉しそうだった。アニスとはぐれた事もあって、彼女の事が心配だ
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