第四話 真実
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ちゃん!」
いても立ってもいられなくなりフェイトはそのまま飛び出してしまった。
しばらくするとフェイトは町の中に居た。どのくらい走ったか分からない。だが今の状況から逃げ出したかった。
「母さん・・・そんなに私のことが憎いの・・・」
突きつけられた現実に涙するフェイトは粉々になっているバルディッシュを握り締めていた。
「フェイトちゃん!」
フェイトを必死に探し追いついた麻生が静かに歩み寄った。
「お兄さん・・・」
「・・・それは?」
麻生はフェイトの手の中の砕け散ったバルディッシュを見つめた。
「バルディッシュが・・・もう・・・直らない・・・う・う」
フェイトの泣きそうな顔を見た麻生はバルディッシュを受け取り静かに握り締めた。
「・・・・・・・・・・・・・」
麻生が目を閉じると・・・
風が吹いた
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「・・・え」
静かな笑みと共に麻生がそっと手を差し出すとフェイトは驚いた。
「嘘・・・」
麻生の手の中にはバルディッシュが完全に復元されていたからだ。
「バルディッシュ・・・大丈夫なの?」
『yes』
フェイトの言葉に答えるバルディッシュ。
すると
(あ・・この気持ちは・・・)
麻生はバルディッシュから何かの気持ちを感じ取った。
フェイトは麻生からバルディッシュを受け取り話しを聞いた。
「フェイトちゃん・・・僕が・・・山で目を覚ましたとき・・・・望月博士やプレシアさんへの怒り・・・そして君への罪の意識で一杯だった・・・」
「え?」
「けど・・・このバルディッシュから流れてきた気持ちはプレシアさんがどんなに君の事を思っていたか・・・分かる気がするんだ」
「そんなの・・・そんなこと・・・」
「・・・・この込められた気持ちは嘘じゃない・・・プレシアさんも悩んでいた・・・」
「嘘・・・嘘」
「僕は・・・博士とプレシアさんが君を生み出すときに立ち会った・・・あの時のプレシアさんの顔は・・・今でも忘れない」
「・・・けど」
「皆一生懸命生きている・・・これを壊しちゃいけない・・・だからプレシアさんはリニスさんに言ってこれを君に託したんだ・・・もう壊さないように」
「母さんが・・・」
フェイトはバルディッシュを見つめた。
「お兄さん・・・」
「・・・戻ろう」
麻生とフェイトが管理局に戻ろうとしたその時だった。
「!!」
『ギシャアアアアアアアアアアア!!』
こうもり怪人が襲撃し
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