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竜から妖精へ………
第9話 ゼクト vs エルザ
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まだガキだっていうのによ!」
「それに、エルザのあんな顔! はじめて見たな」

「む〜〜〜………」


 などなど、一部を抜擢。

 大半が、微笑ましそうに見ているのだが、その中にはエルザの事を気にしてる? 怒っている? 様な人もいた。それはミラはである。睨んでいるのか、非常に顔が怖いものになってしまっていた。……ゼクトと戦っていた時のサタン・ソウルよりも……。


「え? ……ええ?? その……っ…、ほ、本当にそう思ったから……」

 ゼクトも、突然場が沸いた事に驚きを隠す事が出来ず、きょろきょろと周囲を見渡していた。。

「ッ! おい! 集中しないかっ//」

 エルザ自身も慌ててはいたのだが、全く計算なく素の気持ちである事は、ゼクトを見てはっきりと判ったので、何とか誤魔化す事が出来ていた。

 もう、戦いの幕は上がっている。ここまできて、中断するわけにも行かないからだ。

「あっ! うんっ!」

 ゼクトも、流石に目の前のエルザに言われたから、直ぐに集中した。
 しっかりと向き合わないと…相手に失礼だから。もう、ミラの時の様な事は考えない様に、とゼクトは思っていたから。

「ごめんね? その……変なこと言って。今は 勝負をしてるのに……」

 エルザの事を、怒らせた、そう思ったからゼクトはそう言う。

「っ!! だから怒ってない/// そんな顔するなっ」

 エルザは慌てて、そう言う。

「あ……うん!」

 ゼクトは顔を戻した。

「さぁ!! やるぞっ…///」

 エルザは、まだまだ顔が赤いが必死に顔を戻した。

 そして、雷帝の槍を正面に掲げる。

「雷鳴招来っ!!」

 エルザは、掲げた槍を、地面に突き刺した。
 すると、大地より、荒れ狂った雷撃が周囲に迸りながらゼクトの方へと向かっていった。

 雷帝の鎧。その名の通り、雷の属性を付与させる物の様だ。

「っ!」

 直線上の雷撃。やや 歪曲はするが、それでも凄まじい速度故にか、大体の軌道を読む事が出来たゼクトは、直ぐに横へと跳躍して回避した。
 確かに、雷は、雷速は早い。それを攻撃として活用をするのであれば、凄まじい速度の魔法だ。
 だけど、それでもゼクトの方が早かった。

「何っ!? 見失った!?」

 エルザは、ゼクトの回避速度。 そして 自身が放った雷撃が地面に着弾した時に発生した砂埃のせいで、煙幕になり ゼクトの姿を見失っていたようだ。
 だが、一瞬、ほんのだけ気配が感じた。それは自分の背後から。

「ッ!!」

 だからこそ、エルザは身体が反応した。

「飛翔の鎧ッ!!」

 素早く、換装し直したのだ。雷帝の鎧からまた、別の鎧へと。

「わぁっ
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