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竜から妖精へ………
第9話 ゼクト vs エルザ
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「ははっ……じゃあ頑張れよ? ゼクト」

 そう言ってエルザ達のほうに向かう。


「おいおい……お前ら、ゼクト困ってんぞ?」


 またまた、仲裁に入っていた。ギルダーツも色々と、大変だって一瞬思っていたのはゼクトだった。

 そして、勿論 当の2人の戦乙女(ヴァルキリー)は、熱中していた為、ギルダーツの話を聞いてなかったらしく、エルザがゼルと向き合ったのは暫く後の事だった。


「あははは………」


 待っている間、時間を忘れて2人の事を、笑顔でゼクトは見ていたのだった。


 そして、今度こそ始まる。本日3戦目。

「待たせたな! さあ やろう!」

 エルザがゼクトの前に立っていた。ミラも、もう観客席側? へと戻っていったから。

「うん。よろしくっ」

 ゼクトも今回はミラの時の様な反応はせず、ただ…純粋に楽しむようにしよう。力いっぱいぶつかってみよう。そう考えていた。






 漸く2人が向き合った事に、軽く安堵したのはギルダーツ。

「ったく……アイツも世話ぁーかけやがってなぁ」

 軽くため息をしていた時。 

「ねーねーギルダーツ!」

 そこにミラが、話しかけた。

「あん? どうしたミラ?」

 ギルダーツがミラが来たことに気が付きそう聞く

「その……、ゼクトの事なんだけど……さ?」

 エルザと対峙しているゼクトを見ながらそう言う。

「な〜んだ? 本気(マジ)で惚れたのか?」

 妙に赤いミラの事を見て、ギルダーツが笑顔でそう聞いた。

「………///」

 いつもなら、一蹴する所だが、今はちょっと、言葉を返せてないのはミラだ。

「おっ?? 本気(マジ)なのか? っはっはー! こりゃいい。あのミラがなぁ〜〜!!」

 ギルダーツは大笑いをしていた。男勝りなミラが恋をした。そんなの後何年後になるのか、検討もつかなかったと言うのに。

「って!! うっさい!! 声でかい!!!」

 大声で笑うギルダーツに向かって蹴りを放つ。乙女を笑ったのだから、これくらいしても、罰は当たらないだろう。ピンポイントに直撃したのは、また脛。

「って! いててて……」

 ギルダーツも、子供の蹴りだが、やはりそれなりには、響くらしく、脛をさすっている。……でも、笑みだけは崩さなかった。

「んで? 何が聞きてえんだ?」

 笑いながら、ミラに聞き返した。今度は茶化している感じじゃない。成長した子供を見るかのような笑みだったから。

「っもう、そんなんじゃ無い! ………えっと、ゼクトって何者なのかな? って訊きたくて」
「………」

 ミラの問いに、ギルダーツは何も答えなかった。ミラ
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