第2章:異分子の排除
第18話「桜vs秋十」
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仕置きを確定しつつ、千冬はそんな事を考えていた。
=桜side=
いやー、まさか秋十君があそこまで強くなってるとは。
それなりに本気出す事になるとは思わなかったな。
「秋兄お疲れー。」
「桜さんもお疲れ様です。」
マドカちゃんが秋十君を、ユーリちゃんが俺労わってくる。
「サンキュ、マドカ。...いやぁ、やっぱ桜さんは強すぎるわ。」
「こっちもありがとなユーリちゃん。...そうは言うけど、秋十君も大概だぞ?」
その強すぎるという相手にして戦えるんだからな。
「...あれ?篠ノ之は?」
「箒ならあいつがいないからどっか行ったよー。」
束の妹がいないのに気付き、俺がそう呟くとマドカちゃんがそう返してくれた。
「...まぁ、いっか。...さて、次はユーリちゃんとマドカちゃんの番だ。」
「あぅ...もう出番が来ちゃいましたか...。」
俺がそう言うとまた緊張しだすユーリちゃん。
「そこまで気負う必要はないぞ。自分の力を出し切ればいいんだ。」
「は、はい...。」
一度深呼吸をして、心を落ち着けるユーリちゃん。
....もう大丈夫みたいだな。
「...ところで、このままだと代表は桜さんになるんですよね?」
「え?俺は辞退するけど?」
「えっ?」
秋十君の言葉に俺は否定する。
「いや、だってなぁ...。自分で言うのもあれだが、俺ほどの相手が学年トーナメントとかに出てみろ。実力差ありすぎだろ。」
「あっ....。」
「かと言って、秋十君の実力も相当だしなぁ...。まだまだ伸びるし。」
となると後はオルコットか織斑だけなんだが...。
「ちょ、ちょっと待ってください!」
「ん?」
「桜さんがそれで辞退するのは分かります。でも、俺の実力ってそこまで...。」
「...生粋の軍人なうえ、代表候補生の相手に互角以上の戦いをして、ほぼ本気の俺相手にまともな一撃を与えた奴が何を言ってるのかな?」
「うぐっ....!?」
ラウラは代表候補生の中でも強いからな。AICも厄介だし。
それ相手に何度も模擬戦して勝った事もあるしな。秋十君は。
...え?俺?全戦全勝ですがなにか?
「まぁ、ともかく、強すぎる人が代表になると、他のクラスの士気にも関わる。学年トーナメントとしてはそれはダメだ。」
「...じゃあ、残りはオルコットかあいつ....。」
オルコットの方が今はもう大丈夫だからな。そっちの方がいいとは思うが。
「(...“知識”から考えると、オルコットは例え代表になって
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