第2章:異分子の排除
第18話「桜vs秋十」
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アナウンスと共に聞こえる歓声が、どこか遠い物のように聞こえる。
....あぁ、負けたのか....。
「...まだ、届かないのか....。」
「秋十君が努力して成長するように、俺も成長している。そう簡単に追いつかれちゃ年上としての尊厳が持たないぜ。」
「ははは...。さすが桜さんだ。対処がしづらかった...。」
剣戟、ガン・カタ、そして空中戦。
戦い方が度々変わるのには理由があった。
俺は何度も桜さんや他の皆と戦い、経験を積む事でありとあらゆる状況に対処できるようにしている。....そう桜さんや束さんは言っていた。
だから、同じ戦い方だと積んできた経験で対処されるだろうと、桜さんは戦い方を変えてきたんだ。それも、俺の経験がさらに積まれるように...。
「...敵わないなぁ....。」
「そりゃあ、警戒してるからな。これでも秋十君は俺の中で結構上位に値するぞ?」
「そうなんですか?」
意外だったなぁ....。
「...とりあえず戻るぞ。行けるか?」
「大丈夫です。鍛えてますから。」
先程の戦いの歓声が収まらないまま、俺たちはピットへと戻っていった。
=第三者side=
「.........。」
「はー...凄かったですねぇ...。」
管制室にて千冬は黙り込み、山田先生は感嘆の声を漏らした。
「ISってああいう動きもできるんですねぇ...。」
「...ISはパワードスーツだからな。生身での動きも細かく再現するのは当然だろう。...だが、あの動きは....。」
「あの二人って、軍人とかどこかのエージェントだったりしないですよね?私、ああいう動きって映画とかでしか見た事がないんですけど...。」
ISらしい試合ではなかった。二人共そう思っているが、それ以上にその試合は体術などが凄かった。そのため、二人共試合中はずっと映像に見入っていた。
「私でもやらん。...あの二人は、ISなしの方が都合がいいのかもな。」
「ええっ!?そんな織斑先生みたいな人が他にもいるんですか!?」
「どういう意味だ?」
まるで例外的存在の基準にされたかのような言い方に反応する千冬。
「あっ、いや、別に織斑先生が生身でISに勝てるような化け物染みた存在だとかは思ってませんよ!?」
「ほう...。」
「あっ....。」
言い訳しようとしてさらに墓穴を掘る山田先生。
....自業自得である。
「(....私も一人の、織斑千冬として鍛え直すべきだろうか...。このままだと、桜には引き離された気がするしな。)」
山田先生へのお
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