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衛宮士郎の新たなる道
第13話 野獣の狂宴
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「このままじゃ―――最悪手遅れになる」

 そんな悪夢を現実化させないために、士郎は毎日スカサハからそれ以上探索しても効果は無いと言う念話を受けるまで続けていた。それこそ睡眠時間も当然の様に削って。
 本当は日中も目立たないように行動しようとしていたが、ほとんど効果は無いぞとのスカサハからの助言を受けて、渋々諦めたのだ。
 そんな焦りをにじませるような顔を作っている所で、魔力の気配を感知する。

 「これは・・・・・・あっちか!」

 そして士郎はその地点へ急行した。


 −Interlude−


 少々時間を遡る。
 人気のない――――いや、故意に一定以上の人数が来ない様に結界を張った雑居ビル群の裏路地に、ある共通点をもった男達10数人ほど居た。
 その光景を、やや上から俯瞰するように見続けている具象奇体は、ガイアの制限がある程度緩んだからか、何とも言えない複雑な思いをしていた。

 『イクラ・・・魔力・・・集メ・・・イッテ・・・コレハナイ・・・』

 その光景は、魔力を集める為にガイアが具象奇体に無理矢理強制させたものであって、決して具象奇体の好みでは無い。
 そしてその光景とは――――。

 「滾るぅ、滾るぞぉおおお!」
 「来いよ、もっともっと来いよ!」
 「ホリホウダイノ、パラダイスダヨォオオオオ!」
 「これが大和きゅんなら、大和きゅぅうううううううんん!!」

 性癖がノーマルの人から見れば、地獄絵図と言っても過言では無い程の光景―――即ち、大衆道世界が溢れんばかりに満ち満ちていた。
 魔術師では無い者から魔力を手に入れるのは、その者の精気を搾取して魔力に変換する必要がある。
 そしてその搾取される者達がどの様な形であれ、気が昂ぶり続けているのが好ましい。
 この光景はそんな状況を作るために行われているのだ。
 とは言っても人間には体力の限界と言うモノがあるので、そこは変換した魔力を僅かに使い、回復に回し続けているので問題は無いとの事だ。
 しかもこの辺はアウトローが溢れており、捜索願もそうそうでない事から女より男の方が良いと言うのが、ガイアから見た合理的判断・・・・・・の様らしい。
 因みに彼らは、具象奇体が召喚したゴーストによって憑りつかれているので、半ば正気では無い。

 『・・・・・・・・・・・・』

 そして魔力集めに駆り出された具象奇体は、ガイアからの制限が緩くなっているので、感情自体はある程度復帰している理由から、嫌でも見せ続けられている地獄絵図から早く解放されたいと今も願い続けていた。
 そして願いが届いたのか――――と言うか、故意にそう仕向けたので態ととなるが、その結界内に侵入者が現れた。

 「此処が魔力発生源か。――――これは人の声?そこ
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