暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン -Need For Bullet-
-Bullet3-狩りの時間だよ
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「おつかれ〜」
「おう。お疲れ。」
 少女がもじゃもじゃの草の塊と話している光景はきっとほかの誰かから見ればとてもシュールなことだろう。
「にしても凄い威力だ。見てみろ。後ろの装甲板まで届いてるぞ。」
 もじゃもじゃアコードに促されて車の中をのぞき込む。なるほど確かに、銃弾はフロント部分の装甲板と運転席の座席に大きな穴をあけて、後ろの装甲板に突き刺さっていた。
「ふっふーん。ボクのPTRD君にはどんな装甲でも無意味!」
「まあそうだな。よし撤収しよう。この車はどうする?」
「置いとけばいいんじゃないかな。きっと取りに来るよ。」
 ボクらにはボクらの車がある。ボクのじゃなくてアコードのだけど。ボクらは近くの廃墟に隠してあったアコードの車『ヘルキャット』に乗り込む。このゲームは銃の名前はほとんど現実のものがついているが、車などは少し違った名前になっている。この車のモデルはダッジ・チャージャーだ。断じて駆逐戦車ではない。
 ヘルキャットのリアピラーにはボクらのスコードロン(ギルド)マークがついている。矢の刺さった髑髏の下でM4とAK47がクロスした海賊旗のようなデザインだ。ボクらのスコードロン『Sagittarius(サジタリウス) 』のマークは、最初は弓と銃がクロスした物だったのだが、ボクらのスコードロンが巷で『海賊』と呼ばれ始めたころからこの海賊旗風のマークに変えたのだ。ボクらが海賊と呼ばれている理由は多分二つだ。一つはボクらの本拠地だ。ボクらの本拠地は乾いた崖に半分埋まるように存在している廃棄された強襲揚陸艦のウェルドックだ。もう一つは……また次の機会に話すことにしよう。
 殺伐とした荒野の中に突然それは現れる。背後の崖と半分同化したような鋼鉄の塊。強襲揚陸艦『Valkyrie(ヴァルキリー)』。右舷艦首付近からアイランド式の艦橋基部にかけて崖に埋まってしまっている。マストには高々とボクらの旗がはためいていた。
 車がヴァルキリーに近づくと艦尾にあるウェルドックの扉がきしむような音を立てながら開いていく。本来はエアクッション揚陸艦などが入ってる空間なのだが、ボクらは本拠地として利用している。
「姉御お帰りなさい!」「お疲れ様です。」艦内に入るといろいろなところから挨拶が飛んでくる。ちなみになぜかボクは「姉御」と呼ばれている。リーダーだからかな?

「よーし!みんな集合!手が離せない人はまぁ……ビデオで流すから聞いてね〜!」
 車から降りたボクはトラックの荷台に上り、無線にそう呼びかける。少しするとウェルドックにと人が集まってきた。




「よし!それでは!第‥‥何回だっけか。まあいいや。サジタリウスBoB対策特別会議を始める!」
 ボクの声と同時に背後の壁にサジタリウスのマークが映し出されるが別に今日はプレゼ
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