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どうやら俺は主人公を殺したらしい
七話、エクスカリバァァァァァァ!!!
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なら自分で言うさ――アルビオン」

 そう言って、奴は自身の背中に宿る相棒の名を呼び、何処かへ去って行った。
 その去っていった時に残った魔力の残晶を遠目で見つめながら、少しだけ考えてしまった。
 もしも、あいつら、禍の団と戦うことになったらどうなるのだろうかと。
 職業としては、戦地に赴くかも知れない。
 でも、あいつらとだけは、戦いたくない。死んでも戦いたくない。
 そのアイツらとは、ヴァーリ・ルシファーでもない、美候とか、そんなにランクの奴らじゃなくて。
 そう、無限とか言われている“オーフィス”のことだ。あれは勘弁被りたいね。

「ーーっ!」

 ブルブルっと嫌な寒気で、思わず、最悪な未来を予想をしてしまった。
 ――これフラグじゃないよね?
 いや、これ考えてる時点でフラグじゃないか。考えるのやめい。

「……………じゃあ、俺も行くか」

 とは言いつつも、現状、待つことしか出来ない。
 あっ、一応今の出来事全て、本部に伝えてからね。ヴァーリ・ルシファーなんて指名手配犯だしね。





 ◇◇◇





「…………それにしても遅いな」

 街が暗くなり、人は眠りについても、未だにせっせと動く、この街のシンボルであろう大きな時計台を見やる。
 その針時計の長針は、約束の時間を既に過ぎていた。
 そして、約束の時間から15分弱が過ぎ、デクタは、1度教会に戻るか、それとも連絡するか、その二択のどちらにするかを思考した時だった。

「――ん、迷った」

 その声は、何処からだろう。俺は訝しむ。女の声と言うより、はっきり言えば、幼い女の声だ。
 ふむ、まずこんな時間に、こんな暗闇で幼い子どもがいる訳もなく、それも幼女である筈もない。

 なら、なんだ。

 ――トントン。

「ふぇっ――」

 不意に何かに叩かれ、間抜けな声を出してしまう。

「やべ、腰抜かすところだっ――アッーーーーーーー!!」
「見つけた、我、見つけた」
「ーーーーーーー!!」
「?」

 不意に先程までの自分の言葉を思い出す。
『――これフラグじゃないよね?』

 フラグ回収したちゃったよぉぉ。もおぉぉぉぉおおどうしてくれるだよぉぉ。フラグ作ったさっきまで俺死ねぇぇぇ。
 叫び続ける。横で首を傾げながら、俺を見る黒髪ロング幼女……またの呼び名を“オーフィス“を視界に残しながら。

 「違う……偽物、邪魔」
「――え」

 それは突然だった。
 胸に違和感を感じる。簡単に言えば、そう、心臓を物理的に抉られたような。

「カッはっ………あ、ぐ」

 痛みを感じはしない。でもすぐさま自分が置かれた状況をぼやけた視界の中でやっと把握した。
 自分の胸を
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