第9章 その後
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けど、負傷した部下を早く脱出させようとしてたの
そのためには誰かが敵を脱出経路とは真逆の方向に誘導しなくちゃいけなかった。
それで彼女は自分は無傷だからといって私と彼女の部下の静止を振り切って言ってしまったわ。
そして、最後の交信で
「機関部を爆破して艦艇ごと帝国軍を吹き飛ばします
早く脱出してください!」
って言ってきた
一瞬口論になりかかったけど時間が惜しかったし、彼女の稼いだ時間を無駄にしないためにも私たちは脱出した。
私たちが強襲揚陸艦から離れてから2,3分と立たないうちに彼女の残った艦艇は爆発したわ。
最後にね彼女こういってたわ
「シュナイダー大尉によろしく頼む。」
って」
といったままレナ少佐は黙ってそのまま泣き始めた。
私は呆然とするしかなかった。
リリーが戦死した…
もはや何も言えなかった
レナ少佐の率いていた特殊作戦コマンドAチームはローゼンリッターが橋頭堡確保ののち揚陸開始であったので上陸部隊第2陣として後方に控えていた。
しかし、トールハンマーの第1・2射があってからレナ少佐は独断で強襲揚陸艦を前進させ帝国軍の強行接舷にあっていた艦艇を探していたところたまたまリリーの部隊を発見したのであった。
おそらく少佐は私以上にショックであったに違いなかった。
帰っていくときの背中は見るに堪えないものであった。
入院から7日目で義手が装着された。
義手を合わせてくれた軍医は一から丁寧に説明してくれて、注意事項までいろいろと教えてくれた。
おかげで5日目には何とか自分の左腕にはなっていた。
ただ、ものを持つときに機械音がするのが気に食わなかったが
あと、握力調節が結構難しかった。
リンツ大尉が持ってきてくれた紅茶の紙コップをつかもうとしたら紙コップごとつぶしてしまい、リンツ大尉がめっちゃクチャ申し訳なさそうな顔をさせてしまったりした
退院は腹部銃創2か所が完治してからとのことだったので1か月は入院で前線復帰は3か月後とされてしまった
とはいっても、歩行するのには入院半月目で支障がなかったので私からすれば憂鬱な式典やマスコミ、報道に行かされた。
勲章授与式では第4艦隊司令官 グリーンヒル中将から直接2度目の殊勲十字勲章を授与され、マスコミの前では言いたくもないことを言わされ、将軍のお偉いがたにいろんな言葉をかけて回られ正直本音をぶちまけたかったがそんなことをできるわけもなく負傷よりも胃がなくなって死にそうだった。
グリーンヒル中将は私がカロリーナ大尉に行ったことが伝わっていたらしく第4艦隊司令部に出頭したときに1対1で話をしたときは「すまなかった」と言われた
決して中将が悪いわけではなかったが、素直に私としては受け取りたくなかったし、素直に受け取れる状況になかった。
とはいってもいつまで
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