第3話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
う他は無い。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
それから数時間後……
道経「ふぅう…終わった……」
一日のノルマを終えた道経は疲労のあまり地べたに座りこんでしまう。
すると……
≪チュンチュン……≫
道経「ん?」
地面で鳴く一羽の小鳥に目が止まった。
更に上を見ると鳥の巣がある。
道経「もしかして、巣から落っこちたのか?
なら、俺が巣に戻してやるよ。」
事を察した道経は小鳥を巣へ戻そうと手のひらに乗せ、落とさないように木を登って行った。
余談ながら、道経は出来は悪いがロッククライミングが上手で、その腕は影御雷が認める程の実力だった。そんな彼にとってすれば、木登りなんて苦では無い。
≪チュンチュン……≫
道経「よし、もう大丈夫だぞ。これに懲りて、二度と巣から離れようとすんなよ。」
小鳥相手に聞こえまいとは思いつつ、小鳥を気遣ってそう言った道経だった。
その時……
?「あなた、小鳥を相手に優しいのね。」
道経「えっ?」
いきなり声がしたと思って正面に顔を向けると、そこには廊下の窓から道経を見つめる女子が立っていた。
道経「えっと……君は…誰?」
?「私は栗原 千代、裏生徒会長の妹よ。」
道経「??」
名前を聞いた道経は、彼女の正体を聞いて驚いた。裏生徒会長とは見た目も正反対だし好意的そうな振る舞いを見た以上は驚くのは仕方ないが……
千代「ねえあなた、名前は?」
道経「えっ……多寡木 道経……」
千代「多寡木君か、良い名前ね。」
道経「ああ……ありがとう……(名前で褒められるって初めてだな……)」
千代に名前を聞かれた道経は、緊張しながらも自己紹介。そして名前で褒められた道経はすっかり緊張感は失せていた。
余談ながら、道経は名前の件に関してはあまり良い思い出は無い。っが、それはここでは話さず別の機会にしよう。
千代「そこで多寡木君、私と相撲観戦に行かない?」
道経「はっ?(相撲??何で相撲なの??)」
それはさて置き千代は単刀直入に要件を言った。それは一緒に行かないかというデートに等しい誘いだった。
道経「いや俺、今は懲罰中で……」
千代「大丈夫、私からなんとかするから。」
道経「えっ、ちょ……!」
千代「それじゃあ今度の日曜日の朝9時に正門前に来てね、待ってるから。」
道経「って俺の話聞け〜〜??」
だが道経は今覗きをはたらいた罪で懲罰中、幾ら裏生徒会長の妹であってもデートを理由に一時的に解放されるとは到底思えない。……が、千代はどうにかすると言って道経を無視して走り
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ