第3話
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…全く惨めな奴らだな。」
花「男なんてそんな生き物ではないのですか?」
万里「確かにそうだ、だが奴は違う。」
花「奴?」
万里「乱月の事さ。」
花「ああ…全く成る程。」
裏生徒会室にて、道経達の件で愚痴をこぼしてる万里と花がいた。
この時、副会長の芽衣子は道経達への懲罰の為に席を外している。
万里「花、お前はどう思ってるんだ?
乱月を。」
花「ええっ、いきなり何を聞くんですか??
別になんとも……///!」
万里「お前は解り易いな。
顔を真っ赤にして恥じらうところで、どこがなんとも無いのだ?」
花「……」
そこから話は影御雷へと移った。彼のことを聞かれた花は動揺、呆気なく万里に見透かされて黙りこんでしまった。
実は花、今朝の一件で影御雷を案内した際に一目惚れし、彼の非公認ファンクラブから買った盗撮写真を財布に入れて持ち歩いている。
万里「図星か……仕方ないだろな、何せ私も同じなのだからな。」
花「!会長もですか??」
万里「当たり前だ。幾ら男嫌いの私でも、異性に恋をするというものはするさ。」
加えて言うなら会長の万里も同じく一目惚れした女子の一人で、今では盗撮写真おろか彼の似顔絵を描いて部屋に飾る始末だった。
花「とはいえ、鈍感なのが感心出来ませんね。」
万里「彼にも彼なりの事情があるのだ。少しは立場を考えてやらんと、厄介事を起こされたら面倒だからな。」
花「確かに、運営委員からもそのような連絡があったそうですし。」
万里「ああ……細心の注意を払わんとな。」
けれど彼女達でさえ納得がいかないのが彼の鈍感ぶりだった。握手を迫っても写真撮影を迫っても、下心なんか微塵も無い本人は用を済ませるとそそくさとその場を後にするところがあるから、女子からはその不満はかなりのモノらしく、校長室にはその抗議で対応を迫られる羽目だった。しかし彼は家元が武士の家系で今世紀最強と名高い二刀流剣士である故、下手に対応しようモノなら何されるか解らないと黙秘をせざるを得ない状況となった。
更に運営委員会からは、“彼の扱いには気をつけろ。”と指示もあって、マトモに手も出せない状態だった。
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一方……
≪バシーンッ!≫
道経「ぐふぇっ!」
芽衣子「グダグダしてないでさっさとしろ!」
道経達は裏生徒会副会長の芽衣子からのキツイ懲罰で疲労困憊だった。
にもかかわらず……
芽衣子「さっさと舐めろ。」
≪グリグリ……≫
陽一「痛〜〜!!!」
独裁政治同然の指導体制で、しかも違反行為をやってしまった以上は大人しく従
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