暁 〜小説投稿サイト〜
ウルゼロ魔外伝 GANTZ/ULTRASEVEN AX
仁-セブンアックス-
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さんは人間でありながらネギ星人をボロボロにしていたのに0点。どうやら確実に相手を殺すか転送するかしないと点数はもらえないということなのだろう。…玄野さんのガンツからのリザルトコメントは笑ってしまったけどね。
全部終わり、西によるとリザルト終了後は帰ることができるそうだ。
しかし気になる。この少年はやはり前からこんな残酷なゲームをし続けてきたのだろうか。でなければこんなに詳しいはずが無い。
すると、西はその答えを返してきた。1年前に転落死した時にこの部屋に来たらしい。それから彼は残酷な光景を目の当たりにし続け、人間が踏み込んではいけない快楽に踏み込んでしまっていた。死んだ人間のリストを見せてもらうと、顔写真という形でネギ星人に殺されたあの人達の姿も映されていた。
しかし許せなかったのは、それを助けようともせず、それどころかけしかけて星人に彼らを殺させたこの西の醜さに苛立ちを覚えた。しかも、こちらを偽善者呼ばわり。腐りきっている。
加藤さんはそれを許せず、ついに我慢ならず彼の胸倉を掴んだ。玄野さんと岸本さんも西の残虐さを許容しきれずにいた。僕もできれば西を殴り飛ばしてやりたかった。でも…
こいつは皮肉にも貴重な情報を教えてくれたのだ。それに、こんな奴のために殴ることは、見立てを変えるとこっちの品位を下げることにも等しい。加藤さんは僕の言ったことが通じたのか、大人しく下がってくれた。
すると、西は今度は僕の方に視線を向けてきた。

「それで人間に化けたつもり?」

絶句させられた。他の3人は意味を理解していなかったみたいだけど、僕は西の洞察眼を評価せざるを得なかった。同時に、僕の西に対する危険認識が高まった。


ともあれ、僕はこの宇宙からもとの世界に戻ることができなくなった。この先も残酷なゲームに参加することとなるのだろう。
でも、それでも僕は逃げるわけに行かなかった。ガンツが選んでいる星人が人類に害をなす存在ならば、それを倒すのが僕の使命だ。
父さんたちが決してあきらめたり逃げもしなかったように、僕も…。






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