ナイトオブハイウェイ
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リサちゃん」
「というか、あんたが大部分を作ったんでしょ?」
「まぁ、威力はとにかく派手にしたよ? 試した事は無いけど」
「いや、そこは試してよ。なんか不安になるじゃない」
「確かにピーター・スティルマンって人の教本を参考にしてるから、どちらかと言えば建造物の爆破解体に向いちゃってるかもしれない。でも……」
「でも?」
「私達の親友にミサイル撃っといて手加減してあげる必要はないよね?」
「そこは確かに同感だわ。じゃあ……景気よく行きましょうか」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
新暦67年9月16日、2時59分。
「何とか逃げ切れたようだ」
「そうみたい……」
「太陽の戦士だけならともかく」
「闇の書の先代主の娘まで来られたら……」
「流石に苦戦は必至だろうね」
「一人ずつなら何も問題ないのに……」
「今回は彼らの実力がわかっただけで良しとしよう」
「目的を果たす前にやられたら駄目だものね……」
先程の戦いを思い返して苦渋の表情を浮かべるポー子爵。そんな二人がトンネルの出口に差し掛かると、目の前に何か奇妙な物体が置かれている事に気付く。円筒状の物体をいくつも繋げた一抱えもある何か……それに付けられていたタイマーの表示は次のようになっていた。
『00:00:02』
「ねぇジニー」
「なに、エディ」
「嫌な予感って、ヴァンパイアも感じるんだね」
「ワタシも同じ事を思ってたわ……」
『00:00:00』
刹那、周囲が閃光に包まれて大爆発が起きた。
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