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ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
一の刻・少年期編
第五話「オバケ退治にレヌール城へ」
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、あれがレヌール城よ」
「うっわ〜〜。薄気味の悪い城だなぁ」
リュカとビアンカの視線の先に佇むのは、嘗ては壮観な白亜の宮殿で在ったであろうレヌール城。
しかし現在はその外見に当時の面影を残すのみで、暗雲に包まれ時折雷鳴が轟く怪しげな城と化していた。
「さあ、今更逃げるだなんて言う選択肢は無いからね。覚悟を決めなさい」
「に、逃げるつもりなんてないけど、気味悪い事には変わりないよ」
「グダグダ言わない。ちゃっちゃっと進みなさい」
「は〜〜い」
そして二人は城の正門から入ろうとするが、巨大な上要所要所が錆びついているらしくその扉は開かない。
何処か他に入る場所が無いかと探し回る内に、城の裏側に上へと登れる鉄梯子を見つけた。
「とりあえず、入れそうな場所は此処しか無い様ね」
「そうみたいだね。じゃあ、僕が先に上るからビアンカは後からついて来てよ」
登り終えた先にはアーチ状の門らしき場所、その先には城の中へと招き入れる様に扉が開いていた。
「あそこから入れるわね、行くわよリュカ」
「でも、何だか嫌な予感がするよ」
周りを警戒しながら進み、扉から城の中に入ろうとした瞬間、突如門らしき場所のアーチ状の部分から鉄格子が降りて来て二人は閉じ込められてしまった。
「…やっぱり」
「い、今更言っても仕方ないでしょ。こうなったら先に進むしかないわ」
「そうだね。城の中からなら他に出口があるかもしれないし。オバケを倒してから探そう」
「その意気よ」
半開きの扉を開いて中に入ると其処には幾つかの棺桶が並び、おどろおどろしい雰囲気の中、二人は身を寄せ合いながら進んで行く。
そして目の前に下の階に降りる階段が見えて来た時、リュカはすぐ隣に居た筈のビアンカの気配が消えている事に気が付いた。
「あれ?ビアンカ、何処に行ったの?いたずらは止めようよ」
しかし、何度呼びかけてもビアンカの返事は無い。
「もしかしてビアンカ……、オバケに攫われちゃったんじゃ…。た、大変だぁーーー!」
オバケに攫われた(と思ってる)ビアンカを探そうとリュカはとっさに駆け出した。
走り続けていると両端に石像が並ぶ廊下に出た。
驚きながらもビアンカを探す為に進んでいると、その中の一体が突如動き出し、リュカの行く手を阻む。
「な、何だよ、僕はビアンカを探さなきゃいけないんだ。邪魔をするならやっつけるぞ!」
『ゴォォーーー』
《動く石像》
人が作った石像に暗黒魔力が込められ、何も知らずに近づいて来た者に襲い掛かって来るトラップモンスター。
石で出来ているだけあって攻撃力はあるが、その分動きは鈍い為リュカは何とか攻撃をかわしつつ何とか倒す事が出来た。
「はあ、はあ。勝ったぞ、待っ
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