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ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
一の刻・少年期編
第四話「二人目の友達、スラリン」
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ば"もう元のふつうの魔物には戻れないんだ。ピエールはまだ魔王の波動に"染められて"なかったから他のスライム達から襲われたんだと思う」
「そうなんだ。悪いスライムにならなくて良かったね、ピエール」
「ピィーーー♪」

そんな風に話をしながら進んでいると、地下に続く階段がありリュカ達は地下に降りると何処からかうめき声が聞こえて来たのですぐに駆け寄って行く。
其処に居たのは一人の男で上の階から落ちて来たであろう岩に足を挟まれていた。

「うう〜〜、だ、誰か〜〜。誰か助け…」
「ピィピィ」
「うわぁーーーーっ!! ま、魔物…もうダメだぁ〜〜〜〜っ!!」
「落ち着いて、おじさん」
「わあぁ〜〜……、へ?」

近づいて来たピエールに慌てふためく薬師だが、続いて聞こえて来たリュカの声に幾分落ち着いた様だ。

「こ、子供?何で子供がこんな所に?」
「もしかしておじさんはは薬師の人?」
「あ、ああ、そうだが」
「よかった、探してたんだ。ビアンカのお母さんが薬が来るのを待っているんだ、早く帰ろうよ」
「そ、そうか。ならこの岩をどかしてくれないか、身動きが取れないんだ」
「分かった、ピエールとスラリンも手伝って」
「ピイッ」
「分かったよ、リュカ」

リュカとピエール達は岩を力一杯に押して行くと、岩はゆっくりと動き出し薬師のビーはようやく解放された。


―◇◆◇―

「そうか、君はパパスさんの息子のリュカくんか。しかしその魔物達は一体……」
「ピエールとスラリンは僕の友達なんだ。悪い魔物じゃないよ」
「ピイーーー♪」
「友達……、嬉しいな」

岩の下から解放された薬師のビーはリュカのホイミで傷を癒してもらい、皆で話をしながら洞窟から出る為に歩いている。
歩いて行く先には光が射して来てようやく洞窟から抜け出した。

「さて、早速ダンカンさんの薬を作らなくてはな。リュカくん、ありがとうな」
「どういたしまして。早く薬を作ってあげてね」
「ああ、任せておきなさい」

ビーは笑いながら親指を立て、仕事場へと走って行った。

「さて、僕達も帰ろう。スラリンの事も父さんとサンチョに紹介しなきゃいけないしね」
「本当にいいのかな?」
「いいに決まってるだろ。僕達はもう友達なんだから」
「ピイーー」
「うん、ありがとうリュカ」

そして、リュカ達も家へと帰って行く。



翌日。

ビーが慌てず急いで正確に頑張った為、薬は明け方には完成し、マミヤとビアンカはさっそく薬を持ってアルカパへと帰る事になった。

「女二人だけでは何かと危険だからな、私が護衛して行くとしよう。リュカよ、お前も来るか?」
「うん、もちろん僕も行くよ」
「ピイッ」
「僕はまだ外の人間が怖いから留守番して
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