第12話 武神VS冬木の虎
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無理矢理起こせと?」
怒りの糾弾に全て正論で返して来る士郎に、大河は何時もの様に決壊した。
「ムシャムシャムシャムシャムシャ!!」
何時もの様に泣きながら自分の分の朝食を平らげる。
「うわぁあああああん!!!」
そして泣きながら衛宮邸を後にした。
「・・・・・・・・・」
士郎としては本当に何時もの事なので、特に気にした様子も無く、普段通りに1人残されても自分のペースで食事を進めるのだった。
−Interlude−
泣いて落ち込むのが早ければ、直に復帰して気分を変えるのが大河の特徴の一つだ。
時間になったので、大河は道着を入れたバッグと愛用の木刀を入れたのを片手に藤村邸を出る。
彼女は元武道四天王の1人であり、本気を出して走ることを前提とすればまだまだ出かけなくてもいい時間なのだが、川神院に行く前に寄る所もあるし何より、大河は休日に自分の住む街を歩くのが好きだ。
士郎を引き取り、里親になった衛宮切嗣と共に歩いたこの街並みを、彼女は今も愛している。
大河にとってあの時は、今も一番の思い出だった。
何故なら大河にとって、衛宮切嗣は初恋の相手だったから。
されど勇気が出ずに何時までも言い出せなかった。
そして切嗣は、士郎を引き取った5年後に士郎の目の前で静かに息を引き取った。
切嗣の死因は未だ解明されていなかったが、そんな事は大河にとって些細な事だった。
自分の初恋の人が死んだ事実を最初は当然受け止めきれず、自分の部屋に引きこもり、学生だったので一時的に不登校にもなった。
その件については両親・藤村組の組員・組長の藤村雷画全員からそっとしておくと言う方針から、何も言われなかった。
そんな彼女が自分の部屋に引きこもってから幾日、彷徨いながらも縋る様に衛宮邸に訪れると、そこには何時もの様に過ごす士郎の姿を目にした。
本来なら自分以上に落ち込んでいても可笑しくないのに、自分を視界に入れた直後、丁度食事時だったのか自分を居間に連れて行き、食事を出されたのだ。
そうして士郎は1人黙々と食事をして行く。
そんな姿に大河は問わずにはいられなかった。
悲しくないのかと、如何して何時も通りに過ごせるのかと。すると――――。
『確かに悲しくはあるけど、俺にはまだ冬馬達もいるし、藤村組の皆もいる。何より、此処は藤姉にとって第2の家でもあるんだから、今こうして来たように、何時でも迎えられる様にしたかった』
――――と。
そうして士郎は何時もの様に食事をして行く。
そして食後に士郎が呼んだのか、冬馬達が遊びに来て自分達とも遊ぼうとせがむ。
親友の音子や友人の柳洞零観も呼んだのか聞きつけたのか今でも知らな
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