暁 〜小説投稿サイト〜
ドラゴンクエストX〜紡がれし三つの刻〜正式メンバー版
一の刻・少年期編
第三話「洞窟の中の小さな冒険」
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て、いざ洞窟に乗り込もうとするのだが流石に武器がひのきの棒では心許無い。
そこで武器屋で新しい武器を買おうとしたら店の親父は。

「ほう、ビーの奴を捜しに行くのか。だったら特別サービスだ、今あるゴールドとひのきの棒を買い取った分を足して銅の剣を売ってやろう。それでもゴールドは足りないんだけどな、坊やの勇気に免じてだからな。他の皆には内緒だぞ」

と、銅の剣を売ってくれた。

「ありがとう、おじさん!頑張って来るね」

リュカはそう言うと買ったばかりの銅の剣を腰布に挿し、喜び勇んで駆けて行った。

「ははは、冒険ゴッコか。俺も小さい頃はよくやったものだ」

どうやら彼はリュカは冒険ゴッコのつもりで銅の剣を買おうとしてると思ったらしい。
だから、リュカが洞窟に入って行くのが視界に入ってもそれに気付かなかった。



〜サンタローズの洞窟〜


洞窟に入ると流石に薄暗くなって来て、ピエールが一緒とは言え不安に駆られて来る様だ。
なのでリュカは歌を歌いながら先に進む事にした。

歌を歌っているリュカの前の方から何やら物音が聞こえて来た。
そして、暗闇の中から出て来たのはスライムとおおきづちの二匹だった。

「ピエール、同じスライム相手だけど戦える?」
「ピィッ!ピッピィーー!」

ピエールは任せろと言う様に身構えている。
おおきづちは初めて見る魔物だが、パパスからその特徴などは聞いているので驚く様な事は無かった。

だが、ピエールとは違うその赤く濁った瞳を見ると何処となく寂しくなるリュカであった。

「本当なら友達になれるかもしれないけど、かかって来るんなら手加減は出来ないよ!」

『ピキィ〜〜、ピキャーーーッ!!』
「ピィ、ピキーーーイ!!」
『ピキッ……ピギャァッ』

スライムはピエールに襲い掛かるがピエールはその突進を軽くかわし、逆に体当たりをかける。
ピエールの体当たりをまともに受けたスライムはそのまま壁にぶち当たり弾け飛んだ。

『フガーーー!』
「このぉーーーっ!!」

リュカの頭ほどの大きさの木づちを振り上げながら突進してくるおおきづちにリュカは慌てる事無く振り下ろして来る木づちをかわし、銅の剣を振り抜いた。

『フギャーーー!』

おおきづちは悲鳴を上げながら真っ二つになり、地面に落ちると溶ける様に消えて行き、宝石だけが後に残った。

その宝石を拾い上げるリュカの所にピエールが倒した相手の宝石を咥えてやって来た。

「ごくろうさま、ピエール」
「ピィ、ピィ」

ピエールから宝石を受け取るとリュカはピエールの頭を優しく撫でてやると、それが気持ちいいのか体を揺らしながら喜んでいる。

そしてリュカは手の中にある宝石を見つめると寂しそう
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