第一部 少年たち
第一章
ゴッドイーターの仕事
[3/3]
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
を大きく広げてエリナさんに言う。
『あの、僕たちはどうしたらー?』
俺の近くにいた新米イーターが手を恐る恐る上げた。
「ゴホン、さっきも言った通り実地訓練を行うが数が多いので、二班に分かれてもらう。そこからそこまでは俺と来てくれよな。んで、そこからそっちがエリナと行動で」
「隊長、素がでていますよ」
「いいんだよ、これで堅苦しいことはめんどくさいから。ならさっきのメンバーついてきて」
コウタさんたちは別のほうに姿を消していった。
おれは何と目指すべき目標のコウタさんではなく、小柄でちょっと強気な女の子と一緒に訓練することになった。装備は見た感じ、チャージスピアみたいだ。でもコウタさんが連れて行った人数は七人、というところから見るに、一人前になって日が浅いみたい? もしくは、それだけコウタさんが偉人なのか。どちらにしよ、その残りになってしまった。運が悪い。
「訓練をする前に自己紹介をさせてもらいます。私はエリナ・デア=フォーゲルヴァインデです。よろしくお願いします」
エリナさんと目が合う。目でわかる、君が先ず自己紹介をしなさいと。
「お、俺は、じゃなくて私は、作楽サキっていいます。よろしくお願いします」
俺に続いて残った二人も自己紹介する、一人は長身の短髪で色は黒、黒縁眼鏡をかけている男性、坂之上ユウト。こいつは比較的フレンドリーで誰とでも仲良くなるのが上手な奴。兄妹のためにゴッドイーターになったらしい。歳は俺の一個上で17歳。射撃をもっとも得意としている。その成績は同期で一番、ゴッドイーターとしてもトップクラスに入れるとういう噂。もう一人は、
「私は、天海ルイと言います。よろしくお願いします」
天海ルイ、話したことは無いけど、俺らの代のホープ。雨宮リンドウさんって人に近い驚異的な戦闘センス、または指揮能力をもつカリスマ女。年齢は15歳らしい。髪の毛は長くて腰にまで届いている?ちょっとわからない。顔立ちもよく小顔。なんでゴッドイーターをしているのが不思議になる連中も多々いる。守ってあげたい同期ナンバーワンらしい。
「なら、行きましょう」
エリナさんがそういうと無線機に手を当てる。無線の指示に従い、目的地に行く。
元協会であったのか鐘の音が鳴り響く。
「もう近くにいるみたいね、ブリーフィングを行います。今回のターゲットはオウガテイル。小型のアラガミだけど注意して。私が後方でバックアップするから、三人で先行して」
「「「了解」」」
[9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ