第一部 少年たち
第一章
ゴッドイーターの仕事
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ここは女神の森(ネモス・ディアナ)極東地域に位置をしている。中心には鉄塔がそびえ立っている。そこを中心に円状に対アラガミ装甲壁が建設されている。極東地域では、アナグラと呼ばれる建物の次に安全だと言われている。そこでは人々がアラガミの脅威に恐れながらもまだ平穏に暮らしている。これも葦原那智のおかげらしい。
まだ太陽が顔を出さないころ、ネモス・ディアナの入り口。
「少年、俺はもう行く。くれぐれも死ぬなよ」
おっさんはそう言って、手を振ってここから出て行った。これでまた俺は普段通りの生活を送ることが…。
「おっさんも気をつけてな。ここではあんまり治療させてやれなかったし」
「そんなことないぞ、ここでは短い時間だったがゆっくりできた。だが、生きているって他に連中にも教えてやらないといけないものでな」
このおっさんとまた違う形で会うことになるとはその時は想像していなかった。
それから3年、人類の希望とされていたエイジス計画の破綻。赤乱雲による流行り病。螺旋の木。様々なことが起こった。そんな色濃い三年間があってもまだ人類がアラガミに対抗する手立てはゴッドイーターのみであった。そして、また一年の月日が経た。
第一章 水面下の計画
第一話 ゴッドイーターの仕事
西暦2075年、ゴッドイーターの適合者数がこの年は世界的に伸び、人類がアラガミに反抗することが期待された。
「よっしゃ、これで今日から俺もゴッドイーター。早く出世して、故郷のみんなを守れるぐらいつよくならないとな」
メディカルチェックを終えて、高いとまではいかないがそこそこの適合率に満足していた。ダミー演習も良好で実践も日程に組み込まれている。このスピードで実地訓練を受けることができることはすごいと褒められた。
「まさかにサキ君、素質があったなんてね、すごいじゃない」
元々同じ高校に通っていた先輩にあたる人らしい。その共通の話題が初めて会った時に盛り上がり、今では神機の整備の度に話している。
「リッカさんに褒めてもらえるなんてものすごくうれしいです」
楠リッカさんは黒松高等学校に通っている時からここフェンリルの整備士をしていた。その技術力はなくなっている父親から継承している。20代前半という若さで神機整備班には欠かせない存在になっているらしいからすごい。しかもそんな人に褒められるとは。
「この神機に慣れること自体がすごいことだよ」
リッカさんは神機の調整をしながら、俺の神機に目をやった。つられて俺も自分の神機に目を向けた。この神機は、なんかよくわからないけどすごくレアなアラガミ、えーと名前は忘れたけど、強いやつ?コアがレアなものらしい。
「誇らしい顔して、でもいくら神機が強くても君自身が素人だからあま
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