第2章:異分子の排除
第17話「(元)兄弟対決」
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ですかね。」
あっさり俺の気持ちを見抜かれていた事に少し驚く。
...まぁ、桜さんだし、ほんの少しだけだったけど。
「...ま、復讐なんて普通にやっても空しいだけだ。」
「復讐...。...そうですね。俺はずっとあいつに復讐したかった。...結果がこれですが。」
散々俺を虐めてきたんだ。復讐心の一つや二つ、芽生えるに決まってる。
...だけど、復讐したところで心は満たされないのも、分かってる。
「俺や束としちゃあ、この世界をちゃんと現実として見ていないアイツには、現実を見てもらうためには復讐染みた事...いや、復讐そのものをするがな。」
「桜さんが...?」
「ああ。俺の幼馴染が洗脳されたんだぞ?束にとっても、自分や幼馴染、妹を洗脳されたんだ。キレるに決まってる。」
そういえば、俺も箒や鈴、マドカ、千冬姉を洗脳されたと分かった時に、怒りを抱いたっけ?そこら辺は桜さん達も同じなんだな...。
「....ねー、桜さんも秋兄も話してないでさ、これ、何とかできない?」
「え...?あ....。」
「あー、まぁ、予想はしてたんだが...。」
マドカの方を向けば、今にも木刀で斬りかかってきそうな箒をマドカが止めていた。
「そこをどけ!」
「嫌だよ。どく理由がないもん。」
「そいつが一夏に勝つなんておかしい!どうせ卑怯な手を使ったんだ!でなければ...!」
そう言って無理矢理マドカを振り切ろうとして....。
「ちょっと黙って。」
「ガッ....!?」
マドカが木刀を弾き落とし、箒を壁に押し付けた。
「私も以前は同じようなものだったから強く言えないけどさ....いい加減にしろ。」
「ぐっ....!?」
そう言って投げ捨てるようにマドカは箒から手を離した。
「......大丈夫か?」
「え...あ、大丈夫です。」
「..そうは見えないな。ほら。」
桜さんが鏡を取り出して見せてくる。...どこに持ってたんですか?
しかし、桜さんの言った通り、俺の顔はあまり優れていなかった。
「気持ちは分かる。...なんなら、次の対戦まで少し待つぞ?」
「...いえ、大丈夫です。」
箒が洗脳され、俺の知ってる箒と全然違った言動や行動などが、結構俺の精神に響いているのだろう。....桜さんに拾われる前からそうだったけど、まだきつい...。
【....織斑が戻ってきて、五分間の猶予の後に最後の試合を行う。いいな?】
「分かりました。」
千冬姉も少しは俺の労ってくれるみたいだ。
...そんな千冬姉も、洗脳はされてるんだけどな。
「最後...あ
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