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クラディールに憑依しました 外伝
新たな家を買いました
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 入り口で契約をしてコルを収める。

 すると目の前にこの家の鍵が現れ、俺は鍵を掴み取り早速メニューを操作してスペアキーを作り出して、リズに渡す。


「ほい」

「え?」


 いきなり鍵を渡されてリズが驚いている。


「倉庫の時と一緒だ、何時でも好きなように使ってくれ」

「あ、倉庫、うん、そうだよね…………」

「――――どうかしたか?」

「……別に?」


 何故か目を逸らされてしまった。

 何かやったか? まぁ、さっさと家の中に入るか。


「やっぱり中は広いのね」

「水車はこっちに一基と、もうひとつは奥か」

「武器の研磨時間が半分になるわね、露店用の簡易研磨より短縮されるからもっと短くなるか」

「当分は水車を使う予定もないし、リズが適当に使ってくれ」

「――――良いの? 遠慮なく使うわよ?」

「拠点とは名ばかりの作業場にする予定だしな」


 ――――――――ドンドンドンドン!


 突然の騒音は今閉じたばかりのドアから発生していた。

 イベントが発生したかと思ったが、どうやら外からプレイヤーの誰かが遠慮なしにドアを叩いているようだ。

 チラリとリズと視線を交わし『何かあっても気を付けろ』と意思の確認をする。


「どちら様だ?」


 ドア越しに声を掛ける。


「開けてくレ、取引を持ち掛けたイ」


 どうやら相手はアルゴのようだ、レアドロップの買取は終わったんだろうか?

 とりあえず、ドアを開けて中へ招き入れる事にした。
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