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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
人外
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中する。その場所には、衣服。上着を肩で背負う刀真がいた。

「刀真!? 無事だったのか!?」
「良かった! 心配しましたよ!」

 一番傍にいた修平と琴美が真っ先にそう返していた。そして、その姿を見た悠奈もほっと肩を下ろし。

「ナイト様でいいじゃん。それに、ったく 私も付き合せなさいっての……」

 少し、誤魔化しつつそう言っていた。
 彼女も口ではああ言っても、やはり本当に心配だったのだから。

「ああ、心配かけたな。あのクロスボウの狙撃手だが、残念ながら逃げられた。咄嗟の判断力も良い。中々に手ごわい相手だな」
「はぁ! やっぱし、捕まえようとしたってのか!?」
「……やっぱり、とは?」
「……悠奈が言ってたです。日影さんは銃にすら勝つかもって」
「………」

 刀真は、呆れた様子で悠奈を見ていた。大体の言葉のやり取りが直ぐに想像ついたようだ。

「ね? 勝てるでしょ?」
「……アホ」
「って! さっきから人のこと、アホアホ言わないでよ!」

 なんだか、楽しそうにしている2人を見たら 今まで以上に、落ち着く事が出来ていた。

「あはは……ッ」

 琴美は時折表情を歪める。
 傷が痛むのだろう。日影が帰ってきてくれたことで、安心したら、傷の痛みを思い出したようだ。

「大丈夫か? 琴美」
「うん。だいじょうぶ」

 琴美は笑いながらそう言う。でも、冷や汗は出ているようだ。

「修平。これを使え」

 刀真は、修平に手渡した。それは草……山菜だった。

「これは?」
「チドメグサ……。文字通り、止血作用成分がある薬草だ。アイツを追いかけてる時に見つけてな。水で洗い流して、葉をもんで傷口にはれば良い。気休め程度だが、応急処置にはなるだろう」

 刀真はそう言った。
 それを受け取った修平は、笑顔を見せる。

「ありがとう。刀真」
「日影さん……大変だったのに、こんなことまでしてくれてありがとうございます」
「構わないさ。だが、あくまで応急処置。草を張るだけでは心もとないのは事実だ」
「なら、村に診療所の後があったはずだから、そこで医療品を手に入れましょう」
「ああ。それが確実だ」

 琴美を助けてくれた刀真。そして悠奈の判断の方が明らかに自分より的確で確実だろう。修平は2人に対する疑問を一旦全て胸のうちに収めると二人の言葉に従った。

 それに逆らうものなどいる筈も無く、皆が頷き、慎重に……しかし急いで廃村にまで向かっていった。




――その後は、襲撃者も無く無事、廃村の診療所につき医療品を手に入れることが出来た。



 だが、その村を直接拠点にするのは少し危険だと判断した一行は、少し離れた小屋を拠点にして、そのまま夜を迎えてい
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