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銀河英雄伝説〜新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)
第二十八話 ヴァンフリート4=2 (その3)
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早くしたい」
「そうだな、その方がいいだろう」

俺は周りを見渡す。他の参謀もうなずいている。問題は無い。
「反乱軍が接近している兆候はありません」

「提督、援護部隊を降ろそうと思います、それと合流地点を敵基地の近くにしたいと思うのですが」
「大丈夫かの」
「ミュッケンベルガー元帥がおられます。問題ありません。それに地上部隊は優勢に攻撃を進めています」

「わかった」
「上空の援護部隊に降下命令を出してくれ、降下地点は強襲揚陸艦のある場所を連絡、それから総司令部にグリンメルスハウゼン艦隊は地上基地の制圧に全力を尽くすと連絡してくれ」
「はっ」

「全艦隊に命令。対地、対空迎撃システムの撤去、並びに発進準備」
「総司令部より了解とのことです」
「上空の援護部隊、降下を開始します」

 勝った。ビュコックやボロディンが来襲してもこの状態ではミュッケンベルガーと正面からぶつかるしかない。ヴァンフリート4は大軍の展開には適さない場所だ。後は機をみて敵の後方に回り込めば敵は撤退するだろう。ミュッケンベルガーは消化不良かもしれないがそんな事は知った事か! 問題は敵基地の攻略だ、急いでくれよリューネブルク。ヴァンフリートなんて訳のわからんところはもうたくさんだ!

 敵機動部隊がヴァンフリート4にやってきたのはそれから四時間後、地上攻撃部隊が基地破壊の目的を果たす一時間前のことだった……。



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