魔導士vs.ドラゴン
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「ぶっ飛ばしてやるとするか!!」
「ぬ!!」
そう言って投げるようにドラゴンの腕を押し返したレオン。岩のドラゴンはそのせいでバランスを失いかけていたが、なんとか持ちこたえていた。
「おのれ・・・このガキ・・・!!」
苛立った様子でレオンを見下ろそうとしたドラゴン。しかし、そこにいたはずの少年はもういない。
「氷神・・・」
「!?」
聞き覚えのある声が・・・聞いているだけで怒りを覚える男の声が後ろから聞こえてくる。ドラゴンはいつの間にやら自分の後ろを取っていた少年を踏み潰そうと体を反転させようとする。だが、
「永久凍土!!」
「ぐはぁ!!」
体を動かそうとした瞬間、突如体の一部に亀裂が生まれる。その理由はレオンの氷の拳がその場所に命中していたからだった。衝撃があまりにも大きく、さっきまでジュラやカグラの攻撃をものともしていなかったドラゴンが地面へと崩れ落ちる。
「「「「いーーーっ!?」」」」」
そのあまりの出来事に味方である蛇姫の鱗のメンバーも共闘している人魚の踵と青い天馬の魔導士たちも驚かずにはいられない。それだけの衝撃的な光景が、目の前で起きたのだから。
「なんだ。俺に才能がなかったんじゃなくて、評議院がバカだっただけか」
自信・・・今まで決して彼が持っていなかった魔導士として・・・いや、人間として生きる上での最も重要と言ってもおかしくないもの・・・
かつてそれを自分から根こそぎ持っていった評議院の議長。その男のことを思い出しながら、少年は嘲笑うかのような笑いを漏らしていた。
「今度あったら指さして笑ってやろう。うん、そうしよう」
それを手に入れたこの少年は、崩れ落ち、砂煙に包まれているドラゴンに背を向けたまま仁王立ちし、そんなどうでもいいことを考えていた。
「す・・・すごい・・・」
「レオン・・・どんだけ強いのよ・・・」
唖然とし、ただ立ち尽くしながら強大な敵を一撃で沈めた少年を見つめているラウルとシェリア。その隣にいる銀髪の少女は周りの女性陣を見ながら、なぜか慌てふためいていた。
「どうしよう!?レオンにみんなの視線が行ってる!!このままじゃレオンがハーレムになっちゃう!!ハーレムはソフィア以外ダメなのに〜!!」
妙なことで発狂しているソフィア。近くにいた男性陣は見た目はいいのに中身が残念な彼女を見て溜め息をついていた。
「やれやれ・・・ソフィアの奴・・・」
「面白い奴が大勢いるな、この世代は」
レオン、ソフィア、そしてこの場にはいないがシリル。この3人の他にもシェリアやウェンディ、タクトといったメンバーが揃っている次世代の魔導士たち。彼らがどのような成長を
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