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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
説明会
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 それは今までとは違う歯切れが悪く、なんとも不明瞭な言葉だが……、

 言葉で表すよりも解りやすい。





 文字通り、≪見たとおり≫なのだから。






「!!!」
「きゃあああっっ!!!」

 隣の部屋へと入った時。
 恐らくは前回のゲームのプレイヤーであったであろう≪もの≫を目にした。もう、動かないであろう≪者達≫。まるで山の様に積みあがってあり、恐怖に足が竦む面々。その後、部屋の明りが落とされおどろおどろしいBGMと共にダイジェストが映写された。


 最後はさながら宣伝の様に





≪シークレット・ゲーム:Absolute Revenge≫





 と表示された。不愉快なナレーションの声と共に。






 それを最後に、説明会は終了した。


 皆が、気分を害し 外へと向かう。

 それは無理も無いだろう。人間の死体を見せられた上、自分もああなってしまうのかもしれないと脳裏に浮かんだものも当然いる。人にとって死は恐怖だ。言葉一つも出なかったが、修平は琴美の手をしっかりと握っていた。そこには何に変えても守る決意の表れが出ていた。

 そして、悠奈自身は拳を強く握り締めていた。

 二度と、同じ様な事にはならないと、こちらも固く誓って。

「………」

 刀真はただただ、黙っていた。
 時折感じる視線は完全に無視、気づかないふりをする。この会場には抜け目の無い人物が数人いるようだ。思った事は前途は多難だという事。

 手を組んだの悠奈であり、彼女の目的は全員のクリア。

 過去、一度たりとも前例の無いものだ。不可能に挑むと言ってもいいものであり、さらにプレイヤーは一癖も二癖もあるメンバー。それが、まだ半数しか集まっていないと言うのにだ。そして、この場所にいる人数の中で最大に妙なのが、物置の中にいるであろう人物。恐らく掃除用具入れだろうが、人1人はいるくらいの大きさはあるが、なぜ そこにいるのかが不明だった。

 どうやら、一波乱も二波乱もありそうだ。

「………」

 だが、自分にはそこまで関係の無い事だと言う事も改めて認識をしていた。
 なぜならば、トリガーを引き、ステージが変わったとしたら、全て意味を成さなくなるからだ。これまではそうだった。

 その時、悠奈がどう出てくるかは、解らないが。自分の首が飛ばない程度に付き合う事は約束していた。









 命を軽く見ているこの運営だが、今回のプレイヤーの1名の命は軽く見る事は出来ない。

 それはまるで、ダイヤモンドの様に固く、決して壊れず、更に どんな兵器よりも強く どんなコンピ
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