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がっこうぐらし!The world in confusion
chapter40
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先輩のお陰で心の整理ができたけど…お母さんの目の前でお父さんを殺したことには変わりはない。

「圭…」

お父さんを殺してから初めてお母さんが口を開いて喋り私は身を震わせる。

やはり、何を言われるのか恐怖は収まらない。

「ごめんなさい…」

…え?

非難の声を想定していた私はお母さんから出た謝罪に戸惑ってしまう。

「ごめんなさい…って私はお父さんを…!」

怒られても…非難されても可笑しくないことをしてしまった。それなのに…

「それはお母さんを守ろうとしてでしょ?お母さんを守って圭はお父さんを殺した…その事実は本当に変わらないわ、けどねその行動で誰かを守れたことを忘れないで…現に私は圭に守られたわ…」

母親なのにねと苦笑いを浮かべる…笑う余裕なんてないはずなのに

そう思っているとお母さんは私を優しく抱き締める。

「圭、なにかを恐れたら駄目よ…恐れていたらなにも始まらないもの…決心してそれから行動する…テストだって運動だって恋愛だってそうよ」

「え、ええ!?」

れ、恋愛って…雄也先輩はそれは格好いいしモテそうだから…ってなんで雄也先輩のこと考えてるの!?

「さっきの男の子に惚れちゃったかしら?」

私が…雄也先輩を?




……

「……ボン!」

顔をゆでタコのように真っ赤になり取り乱す。

「あの子、格好いいから誰かに取られる前にとらないと手遅れになるわよ」

私が…雄也先輩のこと…

そんなことを考えているとエントランスの方から衝撃と爆音が聞こえてきた。

「ひゃっ!にゃ、なに!?」

「エントランスの方からだわ…圭、いってあげて」

「…うん」

お母さんありがとう

私は部屋を出てエントランスの方へと向かう。

すると向こう側から来た人たちに状況を聞いて理解する。

正直に奴等の群れのなか戦い回れるほど強くはない、ベヒモスの時は1体だったからうまくいったのだ…

けど雄也先輩の元へ行けなくても支えることは出来る!

そうして私は部屋にもどってドラグノフを手にとって2階の正面テラスにたどり着く下の避難所は火が燃え移りその明かりで奴等の位置がはっきりとわかる。

「雄也先輩、私も戦います」

私も一人じゃない!だから、戦える!

SIDE雄也

これで何体目かわからない…

既に四方八方は敵だからけ奴等のなかには老人や子供もいる。

「くっ!」

次々と奴等を撃破していくけどそういった奴等を切り捨てながら辺りを見渡す。

だがどこもかしくも奴等のみ…生存者がいない

やはり、もう全滅と頭によぎり判断を鈍らせて背後から奴等が来ていることに反応が遅れる。


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