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シークレットゲーム 〜Not Realistic〜
出会い
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会った事は無い。そもそも、その【中二病】と言う単語を知ったのだってネット上での事だ。
様々な情報を得ようとした時、意味が解らなかったから検索をかけて知ったのだ。……無駄な知識が増えたとしか思えなかった。
「まぁ……、冗談、だ」
男はそう一言。
冗談を言うときも、普通に話すときも表情が殆ど変わらないから察しが付きにくい。再び表情が引きつっていた自分に悠奈は気がついていた。男は、そんな自分にはおかまいなしに名を伝える。
「オレは日影。《日影刀真》だ」
どうやら、今度は嘘じゃなさそうだ。
「じゃあ、えっと……。日影、さん……でいいかしら?」
悠奈はそう聞く。
姿を見れば自分より歳上だというのは解る。歳上に敬語も使えないほど、なってない事はないから。
「別に どうとでも呼んで構わない。……ああ、呼ぶのは勝手だが、後は指図は受けるつもりは無い」
そう付け加えた。
「ああっ もう! そんな事言うつもりはないわよ! ……でも、指図じゃないけど、お願いはあるの。説得力無いって思われるけど他の人と争いをするな! とは言うつもり。後……」
悠奈は後半は声が小さくなりながらそう答えた。
今回始まったゲーム。
今度こそ、誰一人として死なす事なく終えなければならない。それこそが、自分自身の生きている理由だった。だから、常にその状況で最適な行動をしなければならないんだ。だから……。
「……お願い!」
悠奈は日影の正面に立つとすっと90度傾かせ頭を下げた。
「?」
突然の事だった為か、刀真自身は何を言っているのか理解しきれなかったようだ。だが、その意味は直ぐに知る事になる。
「……私に協力して欲しいの。1人でも多くのプレイヤーを仲間にしたい。誰1人死なせない為にも」
この時の悠奈の言葉を聞いて、その真摯に願うその姿勢から、彼女の心情を垣間見た気がした。普通ならば、このようなわけも解らない場所で目が覚めたら、パニックになるか疑心暗鬼になるだろう。だが、そうはならず 真っ先に自分の目的を果たす為に行動している。それは自分としても他人のことは言えないが、この悠奈の行動原理も気になっていた。
これは、いままでになかった事だったから、ちょっとした好奇心が芽生えた影響なのかもしれない。
「お前は、なぜ頑なに全員の生存を夢見る? その感じから ……もう知ってるんだろう?
これ
(
・・
)
がどう言うものなのかを」
核心を突くようにそう言う刀真。
これまでの言動から考えたらそれは容易に推測できるのだ。このゲームがどう言うものなのか知っている事に。
つまりは……経験者。《リピーター》と言う事に。
だが、それは他者には流せない情報
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