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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
あたしの分まで
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「なんという光景だ・・・」
「冗談じゃねぇ・・・あんなのが一万頭だと!?」
「ま・・・マジかよ・・・」
「ヤバすぎますよ!!これ!!」

エルザたち妖精の尻尾(フェアリーテイル)の面々も例外ではない。何も攻撃などをしていないのに建物を粉砕していくドラゴンのその力は、恐怖を感じないわけがなかった。

「散開じゃ!!1ヶ所に固まっておっては、一撃で全滅するぞ!!」
「「「「「オオッ!!」」」」」

マカロフの指示に従い、できるだけ距離を大きく開ける妖精の尻尾(フェアリーテイル)。その間にも街は徐々に、その形を失っていた。















「また1頭現れたぞ!!」
「岩だ!!岩が動いてる!!」

現れたのは岩のようにゴツゴツとした体をしたドラゴン。ルーシィが歯を食い縛り、必死に扉を閉めようとしているのだが、なかなか扉が閉まる様子がない。

「ルーシィさん!!扉はまだ閉まらないんですか!?」
「次から次へとドラゴンが出てくるよ!!」

見ていることしかできないウェンディとハッピーの表情に、次第に焦りが芽生えてくる。

「なんで!!なんで扉が閉まらないの!?」

自分の力をすべて駆使して、エクリプスを閉ざそうとしているルーシィ。それなのに、なかなか閉まらないその扉に困惑している様子だった。

「私の・・・」
「姫!!ここは危険です!!」
「私の選択ミスで・・・世界が終わる・・・」

王国兵に逃げるように言われても、ただ立ち尽くしているだけのヒスイ。
彼女の絶望をさらに掻き立てるかのように、岩のドラゴンが大地を大きく踏み鳴らす。

「ああああ!!」
「ルーシィ!!」
「大丈夫〜!?」

その風圧によってルーシィはたちどころに台座から吹き飛ばされてしまう。リリーとセシリーが声を張り上げるが、彼らもその風圧で動くことができず、彼女の援護にいくことができない。

「世界が・・・ドラゴンの怒りに・・・染まる・・・」

もはや誰にも止めることができないのかと思われる絶望的な状況。しかし、この少女の声が、ヒスイのその考えを打ち砕こうとする。

「あたしはそんなのイヤ!!もう1人のあたしの分まで生きるんだ!!あたしの分まで笑って・・・泣いて・・・生きていくんだ!!」

涙をこぼしながら、自分を守るためにこの世を去ってしまった未来の自分のために、台座のトリガーに手をかけるルーシィ。

「だからあたしは・・・未来を守る!!」

自分との約束を果たすため、自分にしかできない閉門をなおも行うルーシィ。

「まだ扉からドラゴンが溢れてくる!!」
「ど・・・どうしよう〜!!」
「早く止めないと!!」

すでに街の上空には何頭かのドラ
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