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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
あたしの分まで
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かないそんな状況。しかし、その場に居合わせた金色の髪をした少女はいち早く正気を取り戻し、エクリプスを保有している国の女性の肩を掴む。

「扉はどうやって閉めるの!?」

これ以上のドラゴン出現を防ぐためには扉を閉めるしかない。そう考えたルーシィはヒスイに問いかけるが、気が動転している彼女はなかなか口を開くことができない。

「早く!!ボーッとしてる場合じゃないの!!」
「そ・・・そこの台座で・・・」

ヒスイが指さしたところには人の手で動かせるほどの大きさに縮小されたように見える扉があった。

「あれね!!」

ルーシィはそれを見ると急いでその台座の元へと駆けていく。
しかし、その時体が炎でできているドラゴンが咆哮し、その圧力にルーシィは押されてしまう。

「「きゃっ!!」」

飛ばされてしまったルーシィ。だが、運良く近くにいたウェンディにぶつかったことで止まることができた。

「ルーシィさん!!急いで!!」
「うん!!」

扉を閉めるために台座へと再び駆けていくルーシィ。その間にもドラゴンは次々に姿を現し、度重なる咆哮によって辺りもものを破壊していく。
そんな中、ルーシィは地面にへばりつきながらようやく台座の前へとたどり着くことができた。

「このトリガーを引くのね!!星霊魔導士の力で!!」

懸命に腕を伸ばし、台座を閉めるためのトリガーをルーシィは掴もうとしていた。

「一万のドラゴンは・・・扉から出てくるんですね・・・」

目から涙を流し、自分の犯してしまった痛恨のミスに呆然自失のヒスイ。その背後から、また1頭大きなドラゴンが現れ、咆哮を上げている。

「ルーシィさん!!なんで気が付いたんですか!?」
「あたしじゃない!!クル爺がずっと調べてたの!!で、さっきこの扉の解析が終わった。これはゼレフ書の魔法と星霊魔法が合わさった装置なの!!本来なら時間座標を指定して時間を移動できるんだけど、今日だけは特別に・・・あの月が魔法を狂わす!!」
「ルナティック」

懸命にトリガーを引きながら、ウェンディの質問へと答えていくルーシィ。彼女の説明を聞いていたアルカディオスは、赤く光る月を忌まわしそうに見上げていた。

「そのせいで、この扉は制御が効かなくなってる!!400年前・・・つまりドラゴンがいる時代と繋がっちゃったの!!」
「そんな・・・話が違う!!それでは・・・」

一万のドラゴンを一掃するためのエクリプスキャノン。そんなものは未来ローグの狂言だったのだ。そして、400年の時を越えて現代へと舞い降りたドラゴンたちは、街の中へと進出していく。





歩くだけで建物がまるで模造品のように破壊されていく。その光景を見た魔導士たちは、恐怖を感じ、額に汗を浮かべていた
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