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大海原の魔女
九話 恐れず、止まらず、妥協せず!
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,まだダメだ・・・

 ・・・残り2500、 この距離では威力が足りない・・・


 ・・・・・ 残り2000 ・・・・・
「今よ!」






 ・・・海が割れ、雷雲の橋が架かったように見えた・・・
 あれならネウロイは生きていない、そう思うほどの威力だった。
「やったわね!」ビスマルクが叫ぶ。
 ああ、勝ったんだ!






「・・・・・・・そんな。
 ネウロイが生きている!」
 …何……だと…
 まさか、当たる直前にビームで相殺したとでもいうのか!?

「…魔力切れよ、『雷電』は使えない…」
 敵ネウロイは再生中、対して私たちは魔力切れ。  
 …もうダメだ…おしまいだ…



 そう思った瞬間だった。



 ─── ドドドドドドォォン!───



 ………何だ!?
 
 
 ◇ ◆ ◇


「待たせて悪かった、まさか二方向から侵攻してくるとはな。」浜辺の彼女たちには聞こえないだろうが、とりあえず言う。後でちゃんと謝ろう。

 だが、彼女たちのおかげで 一攻撃で終わらせそうだ。
「見てろよ皆、この戦法が,‘‘カットイン”だ!」
 私が接近すると、中型ネウロイは再生が終わっていないのにもかかわらず,幾筋ものビームを放ってくる。しかし私は立ち止まらずにそれらを‘‘切り抜けて”敵の懐に‘‘入る”。そして,こちらの攻撃が確実に当たる距離で、 魚雷,ロケット弾,機関銃…持ちうる限りの火力を叩き込む??



 ─── ドドドドドドォォン!───



 …ちょっと Overkill だったかな?ネウロイの粉末が舞う中でそう思ったが、 まあいい。
「恐れず、止まらず、妥協せず…この戦法には,これら三つが必要だ!」


 ◇ ◇ ◇


「それで、なぜ基地に戻らなかったんだ?」砂浜で六人を尋問する。

「…街を、街の人を守るためです。」「ほう、私に 危険なことをするな と言った君たちが率先してとはねぇ。」
「べ、別にいいじゃない。たいした被害もなかったんだし,「あそこを見ろ。」…あ。」 歴史ある港町の19世紀の灯台,古くなったこれも匠の手(ネウロイのビーム)によって・・・なんということでしょう、きれいに屋根が吹っ飛んでいるではありませんか。
「言ったはずだ、傾斜シールドは弾いた攻撃が味方のほうに当たる可能性があると。誰もいない場所だったからよかったが…」


「…まあいい、私も結構危険な戦法を使っていたからな。
 とにかく、みんな無事で良かった。」
「…じゃあ、この座り方…えぇとSEIZAだっけ,やめてもいい?」 実は,彼女たちには正座をさせていたのだ。


「だが断る!」「「「えぇぇ??」」」
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