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大海原の魔女
九話 恐れず、止まらず、妥協せず!
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けるために」「なのです」妹たちが答える・・・

 ・・「私は、私自身の誇りを守るために」 「私は故郷を取り返すために」ビスマルクとシャルンホルストが答える・・

 
「私は、みんなとずっと一緒にいられる、暖かい未来のために」


 Незваный гость хуже татарина.(招いていないのに来る客はタタール人よりひどい。)
 ましてやそれが,ネウロイなら、 追い返すしかないじゃないか。


 ーーーーーーー


「ネウロイは中型1,北西から侵攻中,距離10000.」灯台の近くの砂浜で、リディヤは固有魔法の‘‘全方位広域探査”でネウロイの精確な位置を探る。

「リディヤ、大丈夫ですか?」シャルンホルストが言うとおり、姉は震えていた。
「…違うわっ、これは、武者震いよ??
 ・・・そろそろ攻撃がくるわ??」

「皆、教官に習ったとおりにやるのよ!」「私たちは‘‘ソレ”は習ってないんだけど。」「じゃあ先程私が言ったとおりに??」ビスマルクとライサは少しは余裕がありそうだ。

「・・・・・」だがインナはやはり不安なようだ。
 そんな妹の手を握る。
「大丈夫だよ、みんな,信頼できる。」 「……ありがとう。」




 ─── ビュンッ ───
 ついに、ネウロイのビームが飛んできた。全員‘‘傾斜”をつけたシールドを張る。


 ─── ギィンッ ───
 そして、そのビームは空へと弾かれた。



 傾斜をつけることで,強力な攻撃を弾く…私たち固有魔法を持たない者が教わったのは、このように シールドの使い方を工夫することだった。



 狙いをつけたのだろうか、こちらに集中的に光線が飛んでくる。

「無駄だね」「へっちゃらだし」
 まだ皆,余裕がある。

 だが、ソイツが近づくほど威力は増していく。

「くっ…」「やるわね…!」
 ますます威力が増していくソレを、魔導エンジンによる魔力の増幅なしで防ぎ続けるのは荷が重く…

「きゃあっ!」「ヴェロニカ!?」「っちょっところんだだけよ!」
 …ついに負傷者も出始めた。

「それよりも ネウロイはあと4キロ!ライサ,インナ、『合体魔法』の準備して!」「「うん??」」
 三人はしばらく『それ』に専念する。発動までは,残りの私たちで持ち堪えてみせる!





 ーーー合体魔法、それはヴェロニカたちがエレンから教わったことーーー
 三人は手を繋ぎ、魔法力を合わせる。
 ヴェロニカが広域探査で得た情報を、ライサとインナの頭の中に送る。
 ライサとインナは魔力を練り上げる。

 ・・・残り3500、 まだ射程圏内ではない・・・

 ・・・残り3000、 射程圏に入ったが
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