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大海原の魔女
九話 恐れず、止まらず、妥協せず!
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目。


 そのまま斜め後ろに上昇、そして隙を見つけたら急降下して肉薄、すれ違いざまに攻撃を加える。
 この戦法…通称‘‘逆落とし”をさらに二度繰り返したところ、残っているのはボロボロの中型ネウロイのみであった。


「これで、残りは 一体。」


 ◇ ◆ ◇

「ネウロイの反応が、
  もう一体あるのよ!しかも、さっきのより速く,北西からこちらへ向かってくる??」私の姉,リディヤはそう叫んだ。
「なんですって!」
「だったらなおさら 早く基地へ帰投して「基地に着く前にビームの射程圏内に入るわ!」ああもう、どうすればいいの!?」私,ヴェロニカ・ズボナレワにもそれは分からなかった。
 私を含め、ここにいる誰もが程度の差はあれども,混乱し,恐怖している。だけど一番震えているのはリディヤで、彼女は恐らく自分の固有魔法を怨んでいるに違いない。なにしろ,あの恐ろしいネウロイが迫りくるのがはっきりと分かるのだから。けど、それでも私は彼女が持つ力が羨ましい…羨んでもどうしようもないことだが。



「な,なあお嬢ちゃんたち。」そんな私たちに声をかけたのは、父さんくらいの年齢のおじさんだった。…けど…

「お嬢ちゃんたちウィッチなんだろう。だったら俺たちを助けてくれよ!」「…えっ?」「そうだ、民間人を守るのが軍の役目だろ!」
「ちょっと まってください!?私たちは一度基地に戻って「逃げるのか!?ふざけんじゃねぇ??」「そうだ、何のために税金を払っていると思ってんだ!」「お前らが役に立っていないから、俺の故郷も,息子も喪われたんだぞ!この人殺しどもめが??」や、止めてく「じゃあ、戦いやがれよ!!」」殺気だった彼らは私たちを取り囲み…


「っあんたたち、いいかげんになさい!!!」そう大声を出したのは、一人の痩せた中年女性。
「あんたらには○○○○が一つしかついていないのかい!?てか,そもそも自分が幾つだと思ってんの!?
 見なさい!この子たちはあたしたちの娘や息子とたいして変わらない歳じゃない!
 武器を持たずに逃げるだけのあなたたち,あたしたちと、幼くして志願しているこの子たち、どちらが立派???」

「「「………………………」」」 誰もが黙りこんでしまった。サイレンの音だけが私の耳に聞こえてくる。


「………悪かったね、お嬢ちゃんたち。君たちも怖いのに我慢しているんだよね。だったら我々大人も我慢しないと。」
 それから彼らは避難壕に行くと言って、去っていった…




 ・・・・・「…私たちが志願した理由、憶えているか?」私はみんなに問う・・・・・

 ・・・・「…私は立派なウィッチになって、みんなを守るために」姉さんが答える・・・・

 ・・・「…私とインナは、多くの人を助
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