第九話
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さんといい、ベル君とといい。
どうして私の周りには無茶する人ばっかりなのかしら・・・・・・」
「は、はぁ」
「とにかく!無茶はしないで下さいよ!死んだらそこで終わりなんですからね!?」
「へ、へい」
「返事ははい!」
「は、はいっ!」
おっかない。
軍にぶち込まれたときの先任軍曹のようだ。
「と、ところで、そのベルってのはどんな奴なんだい?」
「え?えーっと。銀髪の少年で、明るくて、元気な子で・・・・・・」
「ほー・・・・・・なるほどねぇ」
先日迷宮と酒場で見かけたあの少年のことだろう。
中学生ぐらいの見た目で、その年で冒険者なのは中々珍しいと思っていた。
この受付嬢が君付けで呼ぶのだから実際そのくらいなのだろう。
名前はベルと言うのか。覚えておこう。
「姐さん、気になってるだろその少年」
「・・・・・・うぇっ!?」
「そ、そ、そ、そんなこと、な、な、ないですよ!?」
「へへへ、顔に出てるぞ。顔に」
「そいじゃ、おっちゃんはここで失礼!」
「あ、ちょっと!」
脱兎のごとく脱走。
鬼教官に対する切り札が出来た。この収穫はでかそうだ。
そういえば近々、怪物祭なる祭りが催されるらしい。
祭りは好きだし、イシュタムと一緒に回るのも良いかも知れない。
と、なれば、なおさら稼ぐ必要がありそうだ。
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