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第2部『計画打倒編』
第18話『復活♯ゼロからのスタート』
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翌日、遊月の口からウリスによる襲撃を一同は聞かされる。
「香月がウリスに誘拐された!?」
「私が弱いばかりに──」
「いいえ、リメンバが居たことを考えると例え遊月で無くても一人じゃ勝てないわ。」
驚く華代に泣きじゃくる遊月。清衣は遊月を落ち着かせようとする。
「それにしても気掛かりなのはウリスの言っていたタナトスの塔についてよ。」
「ユキ、心当たりでもあるの?」
「タナトスの塔、ソーサラーが全ての人を強制的に絶望させる装置の名前で人の骨を使っている塔のことよ。」
「そんな!それじゃあ──」
「多分、ウリスは香月を計画の最後の要に選んだのだわ。」
「でも、どうして香月君を?」
「彼ほど、セレクターバトルに関わった非セレクターは居ないわ。あっ、丁度今ディスクアニマル達が帰って来たわ。確認してみるね。」
ユキはるう子に説明し、偵察と捜査から帰って来たディスクアニマルのデータを確認した。
「なるほどね、そういうことなのね。ウリスらしいわ。」
「ユキ、解ったの?」
「ええ、大凡は。まず、ウリスの言っていたタナトスの塔と本物のタナトスの塔は別物で、ウリスが作ろうとしている物は魔力の増幅装置の延長線みたいな物よ。」
「それじゃあ──」
「多分、香月を殺すような真似はしないわ。それから、ウリスは文緒と剣崎さんを次の標的にしたわ。」
「そんな!どうして剣崎さんまで!?」
「この子達が調べて解ったのだけど、ダークライダーの召喚にクリエイトウィザードリングが必要な理由に繋がったわ。みんな、よく聞いて。私はずっと気になっていたの。只召喚するだけならソーサラー用のコモンウィザードリングで済むはずよ。それなのに、わざわざどうして世界を書き換える必要があったのか。ようやく解ったわ。基本的にダークライダーは死んでいる人が多いわ。つまり、只の召喚では死者を呼べないわ。でも、世界を書き換えてそのライダーが存在する世界に変えていたなら?」
「死んでいない、ダークライダーがこの世界に存在出来る?」
「そういうことよ。そして、剣崎さんやチェイスは、偶然にも世界の書き換えに巻き込まれた仮面ライダー。そういうことになるわ。」
「でも、だとしたらどうして剣崎さんを狙うの!?ブレイドの世界を切り離せばいいだけなのに。」
「それも簡単なことよ。書き換えた後に引き剥がすことが出来ないから消し去ろうとしているの。」
「そんなのって酷すぎる!自分の都合で勝手に呼んで、失敗したから消すなんて!」
「るう、みんな、ウリス達の本来の拠点が判明したわ。渋谷の付近に謎の立ち入り禁止場所が在るわ。そこが─」
「ウリスの基地って事?」
「そう。でも待って。基地には数えられない量のトルーパーにまだ戦っていないダークライダーも居るわ。紗良達と連携を取れる準備の方が優先だわ。」
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