暁 〜小説投稿サイト〜
リリなのinボクらの太陽サーガ
アウターヘブン
[2/10]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
ポジトロンビーム? そんな発想が出てくる辺り、王様も他人の事言えないね。やったね同類!」

『ぐ、ぐぬぅ……もう切るぞ!』

最後に痛恨のダメージが入った所で、地上本部のレヴィ、マザーベースのディアーチェ、ユーリとの通信を切る。そしてマキナはエルザ艦長のシュテルに頼み、変態科学者ことスカリエッティに通信を送った。

『やあやあ、これは珍しいお客さんだ。君の嫌いな属性満載なこの私に連絡を取るなんて正直驚いたよ、マキナ・ソレノイド』

「私だって必要に応じて我慢ぐらいするさ。でも一応協力関係にあるとはいえ、あんたの顔はあまり見ていたくない。だからさっさと要件を話すよ」

それからマキナはマテリアルズにも伝えた高町なのはの現状をもう一度語り、彼女の左腕の事を伝える。

『なるほど、それはまた随分とややこしい状況に追い込まれているようだね。かのエターナルエースは』

「もう彼女はその称号を捨てているよ。それより彼女が今後どう生きるにせよ、喪失した左腕の代わりに自由自在に動かせる義手を作って欲しい。もちろん、報酬はちゃんと払う。どう?」

『ふむ……事情は理解した。しかし義手の製造技術ならアウターヘブン社にもあるだろう? わざわざ私に製作を頼まずとも、そっちを使えばいいのではないかい?』

「確かにアウターヘブン社は人工筋繊維の義手が作れる。でもそれは実用性を重視していて見た目を意識して作られてはいない。一応人間の腕と同様に動かせるけど、筋肉が表出したような見た目だから男はともかく女は流石に気にする。その辺は理解できるでしょ?」

『少なからずね。以前、娘にガトリングガンの腕を勧めてみたんだけど、見事に断られてしまったよ』

「コブラ!? いやいや娘に何勧めてんのさ、そこはロケットパンチでしょうが!」

『おっと、この私とした事が大変なミスを! そんなロマン溢れる大事な機能をうっかり忘れていたとは!! よぉ〜し! そうと決まれば早速製作に取り掛か――――』

ガインッ! とフライパンに叩かれてモニターから消えるスカリエッティ。そんな事をしでかしたのはスカリエッティの助手らしき女性だった。ナイス、ツッコミ! とエルザクルーは内心で彼女に喝采を送った。

『戯れが過ぎます、ドクター』

『おぅふ。だが漢にはやらねばならん時があるのだよ、ウーノ! ロケットパンチは最強なんだぞ! 撃ったら絶対外れないんだぞ!』

『言いたい事は分かりますが、ガトリングガンの件をお忘れですか? 女の子は自分の腕が変な兵器になるのは嫌がるに決まってます』

そりゃそうだ! とエルザクルーは内心同感した。

『ロケットパンチは変な兵器じゃない! ロマン兵器だ!!』

『違います、ドクター。そんな事が言いたいのではありません
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ