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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第219話 囚われの美女
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種類、とその性能は鬼畜も同然だった。
タゲを主にとり続けるのは、前衛のクライン、キリト、リュウキの3人だ。1発でも掠れば、瞬く間にHPがレッドゾーンへと誘われてしまう悪夢の攻撃力。嘗て、旧アインクラッドで戦った同じく百足に酷似したフロアボス《スカルリーパー》が可愛く見える程のモノだった。
だが、結晶アイテムが使用不能である事、回復アイテムは使用が出来るが、気が遠くなる程、時間がかかる事を考慮し、更にALOでは回復の魔法がある。その速度はアイテムとは比べ物にならない。……そして、何よりも、死んでも良いと言う事を考えたら――正直、ヌルいのは、事実だった。
怒濤のような攻撃数も、それこそ悪夢のような攻撃力もなんのその。時には受け流し、時には弾き返し、時には
返り打ち
(
カウンター
)
。
実に的確な攻撃とその布陣だ。
そして、そんな男とコンビを長らく組んできている故に、キリトも負けてはいない。それは、リュウキの眼には及ばないにしても、システム外スキルの中にも似たようなモノはある。《見切り》だったり、《
超感覚
(
ハイパーセンス
)
》だったりと、だ。ゲームのシステムでは、有り得ないモノ、己の力のみで、経験のみで 所謂《熟練値》を積み重ね、成長をさせる事が出来る。
それが、きっと、リュウキの持つ《力》の正体だと言う事はよく判る。永く、永く、研鑽を積んできたからこそ出来る代物だ。
白銀と漆黒の勇戦を目の当たりにして、自分も黙ってられない、とよりいっそう力が入るのは、クラインだ。負けず嫌いな所があるのは、ネットゲーマーであれば当然のものだあし、寧ろまったく無いのは、成長を妨げる事になるだろう。触発されたクラインも その嵐の様な攻撃を見切る所にまで至っていったのだ。
短い攻防の中で……。
そして、女性陣達も頑張ってくれた。
リーファやリズ、シリカ、シノンが巨大ボスの無数の足を削ぎ落としていき、男性陣が踏ん張ってくれているお陰で、ヒーラーとしての負担も大分なくなったアスナは、昔の血が騒ぐ、と言わんばかりに、魔法の杖をレイピアに持ち替えて、特攻。
レイナも、アスナに続き、最後の
補助
(
バフ
)
を掛けた後、『もう十分だね!』と同じように特攻。
金黒の牛達とは比べ物にならない程の速度で、屠ってしまったのだ。所要時間4分30秒。因みにユイが片手間に測ってくれていた。
「(うーむ、あのやりにくいボスが最初に来てくれたのが、今度は良い方向に進む切欠になった、って事だな)」
時間が無い事と、ALOの中でもかつてない程のレベルの高いボスである事、それらの条件が、自分達パーティーに力を与える切欠になった、当初よりも遥かに集中力が上がって、無駄な動きなく、最速にして、最短に攻撃を加えて、倒しきる事が
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