暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第219話 囚われの美女
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いて無い答えがその後に言われるのだが、その事に対して、この場の誰もが不満はなく、寧ろ当然だろ? と言う空気が流れたのは言うまでもない。以前のくじらに会いにいくクエストにおいての、前例もあるのだから。
 クラインも、今も昔もギルド《風林火山》のトップをしていると言うのに、あっさりとしているものだろう。それ程までに、キリトとリュウキ、彼らが色んな意味で完璧だと思っているのだから。

 




 そして、その後 ユイに新たに構造についての説明をして貰った。話によれば、3層以降のフロアは これまで通ってきた層と比べて、明らかに狭かったのだ。
 逆さピラミッドの形をしているこの《スリュムヘイム》を下っているから、当然と言えば当然だが、その分通路は細く、更には入り組んでいる為、普通に攻略をしようと思ったら、道に迷い、更にはギミックに窓って右往左往してしまいそうな気がする。

 そこは、最新型のインテリジェント・カーナビも裸足で逃げ出すであろうユイの完璧なる案内人(パーフェクト・ガイド)。そして、それだけでなく、我らが白銀の剣士サマの超洞察力(スーパーセンサー)

 この2人がいらっしゃるから、トラップの類に引っかかる様な事は一切無い。時間が無いから、と言う理由、無理を言って(主にトンキーを助けたいリーファが)《眼》の事を頼んだのだ。……勿論、リュウキに負担が掛からない範囲内でだ。

 つまり、殆ど最強のナビゲーターが2人いる状態でのダンジョン攻略。どれほど高難易度であったとしても、どれだけ複雑なトラップだったとしても、キリトを先頭に、思考時間ゼロで、がちゃこがちゃこ、と片付けていったのだ。

 もしも、これを中継しているとして、ネット上にでもアップしようものなら、まず間違いなく、《スーパープレイ》として、瞬く間に広がっていくだろうことを想像するのは難しくない。……十中八九、いや 100% リュウキは大反対すると思うが。

 そして、中ボスを2回程挟んで、更に進んで…… フロアボスの手前まで、即ち第3層迷宮を攻略に要した時間は驚きの12分だ。

『このダンジョンの構成を考えた神様(運営)に謝れ〜〜!』とか、訊こえそうな気がする程のものだが、生憎誰ひとりとして 聞えていなかった。この世界が滅んでしまう可能性をみすみす放置してくれやがった神様(運営)なんだから、仕様がない。

 そして 第3層のフロアボスは、上層のサイクロプス、ミノタウロスの2倍近い体躯を誇る長い下半身の左右に百足よろしく10本もの足を生やした、女性陣が口を揃えて『気持ち悪い!!』と一蹴してしまう巨人だった。

 が、上層のボスと違って、物理耐性がさほどではなかった。勿論、その分攻撃力と攻撃速度、高性能AIを搭載しているであろうアトランダムな攻撃の
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