暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第219話 囚われの美女
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がキリトの方を向いてそう言う。ユイも、リュウキの頭の位置、そこが定位置であるかの様に、ちょこんと座って笑顔を見せていた。キリトの頭上とリュウキの頭上、そして アスナとレイナの肩、そしてたまに、リーファのおっぱ……とと、口にチャックをしておきます。暴れると危ないので。ユイにとって何処でも居心地が良いのだ。……空を飛んでる時や、派手に動く時は リーファの場所は大変だから、あまり好まないらしいが……。


 さて、そうこうしている内に自然と、キリトのほうに視線が集まっていった。
 からかう様な視線もいくつか感じるが、半分以上は皆真剣だった。

 だからこそ、キリトは 苦笑いをしつつも、今後のプランを頭の中で描いていく。ダメだしを、義息子(リュウキ)に何度も喰らうのは、流石に情けなさすぎるから、ある程度必死にまとめていく。

 恐らく、この《スリュムへイム》最下層の玉座に座して、プレイヤー達を待ち構えているのは、スリュムヘイムの王――《スリュム》当人だろう。

 制限時間は、リーファが持っているメダリオンにあり、後1時間以上、2時間以下。最悪の状況を想定したとして、1時間しかない、と過程したとしたら、《スリュム》を倒すのに、30分程使い、更に30分で、その場所にまでたどり着くのが理想だ。3層、4層を30分で、走破――。考えれば考える程、無茶なコースだとは思うが、出来ない事はない。このメンバーであれば、なんだって出来ると信じてるから。

「まっ! むっずかしく考えないで、邪神の王様だかなんだか知らないけど、ここまで来たら、どーーんっ! と当たって《砕く》だけよ!!」

 シリアス気味になっているのを嫌ったリズは、キリトの背中をどーんっ! と砕き……ではなく、叩き、叫んだ。

 その一言が〆に相応しかった。皆が『おう!』と応じたのだから。


――このヒトタチの無軌道さは、どこから貰ってきたんだろうね?


 と、思いながら視線をリュウキに向けると、軽く頷いていた。
 その時、キリトは 頭の中にリュウキの声が響いてきた気がした。リュウキは、口にせず、言葉にしないままに、キリトに伝える事が出来たのだろうか。気持ちが通じ合っている、と言うのだろうか…… あまり 深く考えないでおこう。

 兎も角、キリトはこう聞こえたのだ

『間違いなく、オレ達(・・・)だ』と。

 それは、以下同文。弁解の仕様もない事だった。
 キリトは、リズに倒されて、仰向けで倒れていた身体をひょいと起こすと、皆を見渡して言う。

「――よしっ! 全員、HPMP全快したな。それじゃ、さくっと片づけようぜ? ばっちりフォローしてくれよ? リュウキ!!」
「……なんで名指しなんだよ」

 『サブリーダーは、リュウキだから!』と何やら訊
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