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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第219話 囚われの美女
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くはない、と判断したクラインは、ふんふん、と唸ると 再びキリトの方を向いた。 どうやら、説明の続きを待っている様だ。
「はぁ……、あれは 片手剣スキルを交互に繋げたんだ。リュウキの場合は、両手剣スキル(……両手剣を片手で発動するのも、おかしな話だけど)と拳術スキルの交互。
遅延時間
(
ディレイ
)
無しでつなげられるのは、さっきのが最高記録だ。平均したら3〜4回。……リュウキは無茶苦茶繋げられてるみたいだけど、な」
「……拳術スキルと、ソードスキルを一色単に考えるなよ。
決まった型
(
・・・・・
)
に収めとかないといけないから、正直難易度が違うだろ」
やや、悔しそうにしてるキリトを見て、リュウキはツッコミをいれた。
確かに、回数を考えたら後塵を拝している、と思えなくはない、が。結果よりも中身である。
「キリトは5回繋げた計16の
攻撃回数
(
Hit
)
。リュウキは9回繋げてたけど、
攻撃回数
(
Hit
)
は、19だったわね。確かに回数を考えたら、少しリュウキが劣るみたい」
外野の女性陣達も、感心した様子で見ていた時、シノンが先程の攻撃を思い返しながら呟いていた。
「シノンさん、数えてたんだ?」
「まぁ……そう言う所に目がよくいくから」
シノンはリーファの言葉をそう返した。スナイパーをしている、という事もあってか、些細な情報でも見逃さない様にしているのだ。何処か弱点なのか、どれほどの攻撃をしてくるのか、集中力が増したシノンの眼は、リュウキの様に鋭いのかもしれない。
さて、主にクラインが原因で大分話し込んでしまったが、当初の目的と時間制限を思い出しながら、キリトは一歩前に出た。
「さぁ、のんびりと話してる余裕はあまり無いと思うぜ。リーファ、残り時間はどれくらいだ?」
キリトは戦闘難易度を考えて、このメンバー最大火力で攻めても掛った時間を考えて、そう言っていた。もう少し早くてもおかしくないのだが、やはり 《ラグナロク》《エクスキャリバー》等と言った、メジャーな単語が絡んでくるクエストは、やはり超高難易度に分類されるのだろう。
「あ、うん」
リーファも、キリトとリュウキのスキルの事など、色々と思う所があったが、一先ず考えるのをやめて、首に下げたメダリオンを持ち上げて、状況を確認した。
先程の戦闘で掛った時間と、メダリオンが黒く染まっていく速度、そして ダンジョン内の移動で掛った時間も考慮して考えて……。
「……今のペースのままだと、1時間はあっても、2時間はなさそう……」
「ん。了解。――ユイ、このダンジョンは全4層構造だったよな?」
続いて、キリトはリュウキの頭の上にシフトチェンジしている小妖精ユイに訊くと、はきはきと応じた。
「はい。3層の面積は2層の7割
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