暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第219話 囚われの美女
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の無い単語だった。

「この前のアップデートで、ALOにもソードスキルが導入されたけど、二刀流や神聖剣、リュウキの極長剣、双斬剣みたいなユニークスキルは実装されなかった」

 キリトは、口早に説明を続けた。
 そう、ここALOにおいては、ユニークスキルは存在しない。賢明なる新運営者たちは、膨大な数に及ぶソードスキルのその全てを人力で検証し、怪しげな条件がついたもの、調査も行って実際に使われた形跡が少しでも残っているもの、それら全てをスキルをシステムから削除したのだ。


 キリトの二刀流も、再現そのもの自体は出来ていた。
 《ダブルサーキュラー》や《スターバースト・ストリーム》と言った嘗て主力として使用してきたスキルも同様にだ。そして、対人・対モンスター戦にも、その攻撃数に応じてある程度有効なのは検証積み、なのだが……。

『あくまで、実装されたスキルじゃない。単純なデフォルト攻撃と何ら変わらないから、既存のスキルに比べたら、どうしても劣るだろう。物理防御特化型のMobだったら、数でも押しきれない』

 と、一緒に検証をしてくれたリュウキもそう言っていた。
 更に言えば、実装されたスキルじゃないイコール他のスキルには備え付けられた属性攻撃が無い、と言う事。
 故に、この戦いでは全く意味はないのだ。

 リュウキはリュウキで、まだ何やら隠し玉がありそうだが……、意味深に笑うだけで手の内の全てを晒している訳ではなさそうだった。 いづれは話す、と言っているが……今すぎにでも知りたいと思うキリトの気持ちも判らなくもないだろう。
 だけど、膨大な検証や修練をそれなりに付き合い、且つ 色々と手伝ってくれたリュウキだから、これ以上甘えるのは、流石にキリトのプライドにも触る事だろう。

「でもよぉ、オメーさっき両手で、ってか、リュウキだって、何か無理矢理感がある二刀流してたじゃねェか」
「無理矢理感って……」

 キリトはため息を吐き、リュウキも同じように苦笑いをしていた。
 確かに、剣と拳のコラボレーションは中々聞くモノじゃない。何せ、リーチが違いすぎるし、威力も違いすぎるからだ。咄嗟の不意打ち、という意味では遺憾無く威力を発揮する 体術スキル、拳術スキル ではあるものの、威力を考えたら、やはり 体現しようとする者など、いないだろう。

「二刀流そのものは、あの世界でキリトが選ばれた。……云わば、専売特許だ。……真似るのは格好悪い」
 
 クラインの言葉にリュウキは、そう答えていた。

 確かに、二刀流使い、として名が轟いているのは《黒の剣士キリト》であり、《白銀の剣士リュウキ》ではない。《神眼》、と言えば 間違いなく彼なのだが……それは置いておこう。目立つのは正直苦手なのは相変わらずだから。
  
 判らな
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