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ソードアート・オンライン〜Another story〜
キャリバー編
第219話 囚われの美女
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る、と言う手段にまで躍り出た様子だ。
「はぁ、纏めるな。バカ」
「はいはい、判った判った。こうなりゃ、最後までこの
分岐
(
ルート
)
で行くしかないだろ。助けた時点では何も起こってないから、100%罠、って訳でもなさそうだ」
リュウキの苦言は兎も角、キリトの答えを訊いたクラインは、ニヤリ、と笑ったと同時に、待っていました! と言わんばかりに威勢良く美女に宣言をした。
「おっしゃぁ、引き受けたぜ、姉さん。袖すり合うも一蓮托生! 一緒にスリュムのヤローをブッちめようぜ!」
「ありがとうございます。剣士様!」
豊満な胸部をクラインの腕に絡め取るように押し付けられる。
男であれば、もう 約得であり、夢見るシチュエーションだったりするだろう。クラインも、だらしなく表情を緩めているのだから、たんと堪能している。と言える。
そして、ユイはといえば 以前にも何度かクラインが言っていた《ことわざ》に興味を示した様で、頭上で『旅は道連れ余は満足♪』とやや間違った内容をニコニコと笑いながら言っていた。人生の旅も人の情けや思いやり〜などを意味することわざだが、クラインが造語したモノをユイなりに 理解していったのだ。
「……ユイにこれ以上妙なことわざ 聴かせるなよな」
ぶつくさと言いつつ、目の前に現れたNPCの加入を認めるかどうかのダイアログ窓を確認した。YESを押せば、晴れて彼女は一時的にパーティメンバーの一員になる。最大人数をオーバーしているが、NPCであれば問題ないだろう。
が、最後の躊躇をしたキリトは、リュウキに声を掛けた。
「大丈夫、だよな?」
「はぁ、啖呵を切ったのに、逆に大丈夫か?」
「い、いいだろ? サブリーダーの意見も大切だ。いや、マジで。すげー、頼りになってますんで」
何やら 腰が低くなってしまってるキリト。先程のアスナやユイとの件の影響がまだ残っているのだろう。
「大丈夫、だろ。と言うか ここまできて、拒否する事も心情的には出来ない。最後までこの分岐でいく、と決めたキリトに従うよ」
リュウキは、軽く手を振った。
その傍にいたレイナも。
「だね? 仲間が増えてくれたのは嬉しいし、もし……だったとしても、皆いれば大丈夫だよ!」
「そうね。……クラインは当てにならないし、キリトは……微妙。だけど、うん。レイナの言う通り 大丈夫でしょ」
すぐ後ろにいたシノンも一言。
妙な間だったから思わずキリトが反論。
「な、なんで オレが微妙??」
「あんた、ハニー・トラップに高確率で引っかかりそうだから、だけじゃ不満?」
「い、いえ……何でもない、です……」
口に出してしまった事が後悔であり、後に立たずである。
「ほら。情けない表情は、ク
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