暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-B銃士と挑戦者〜Shooting down〜
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来てくれた。さらに「なのは!」ヴィータちゃんも合流。だけどアイリの姿はどこにもない。だから『あれ? アイリはどうしたです?』リインが訊くと、「相性が最悪だろ、アイツの神器とはさ」ヴィータちゃんはそう言って、“グラーフアイゼン”を炎の壁に突き付けた。

「だから回収した銃型神器を見とくように言って、置いてきた」

――ポエナス・グリーフ――

「回避!」

炎の壁が破裂して、炎の礫が無数に飛来してきた。シグナムさんの指示に応じて私たちは散開。さっき以上に熱量があって、さらに神秘が高まってるのが判った。私は「カートリッジロード!」ルシル君特製の神秘カートリッジを1発ロード。ドクンと跳ねる心臓。リンカーコアが暴れ狂う感覚。でも、どこか心地良い感じがする不思議。

『こちら陸士399部隊、現場担当! 可能であれば戦場を変更して頂きたい! 先ほどの炎の礫が、火事などの二次被害を齎そうとしている!』

陸士隊員さんから通信が入って辺りを見回すと、街路樹が何本か燃えちゃってた。シグナムさんが「了解! 試みてみます!」応じて、私たちを見た。剣使いさんは今、黒煙の向こう側。私たちの姿は確認できてないはず。作戦を立てて実行に移すなら今しかない

「シグナムさん。あの人、私に見逃せって言ってたんですけど。それを利用できませんか・・・?」

「はあ? 何言ってんだソイツ。頭おっかしいんじゃねぇの!」

「気持ちは解るが抑えろヴィータ。ふむ。・・・その男を見逃したフリをし、街から出たところを・・・」

『討つですね!』

「なるほど!上げて落とす作戦だな! 逃げられたと思ったところに捕まえられる。希望から絶望のどん底に叩き落としてやるぜ!」

ヴィータちゃんが嬉しそうに笑顔を浮かべた。悪い人へは本当に容赦ないよねヴィータちゃん。

「万が一、我々の追跡を撒こうとした時のために追跡班を用意しよう。リイン、ユニゾン・アウトだ」

『はいです!』

「『ユニゾン・アウト』」

シグナムさんからリインが飛び出して「目視されないようにしますね」さらに高度を上げて行った。私は「レイジングハート。ワイドエリアサーチ」を発動する。私の周囲に1つの魔力球を展開。コレらはサーチャーで、広域遠隔目視観測魔法。一度でも対象を発見した時、その対象を捕捉し続けて、私に正確な位置データを送ってくれる優れもの。

「ついでにアイリにも伝えとくか」

ヴィータちゃんがアイリに念話を送っている中で、ドォン!と爆音がしたと同時、黒煙を呑み込むように火柱が立った。肌にビリビリ感じる熱波。そしてそれ以上に「おい。冗談じゃねぇぞ・・・!」ヴィータちゃんの言うように、冗談じゃない神秘の迸りを感じた。

「っ!? また剣の形が変わってる・・・!」


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