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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epico?-B銃士と挑戦者〜Shooting down〜
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さが判るね・・・)

地面に落ちたカートリッジを拾い上げる。カートリッジシステム搭載式のデバイスに使われる形じゃないから、当然マイスターの手で作られたものじゃない。マイスターの作る神秘カートリッジはデバイス用ばかりだし。ということは、カートリッジも一緒にアールヴヘイムから奪って来たわけだね。

「銃使いに直接訊いてみればいっか♪」

マイスターとお揃いの騎士服のポケットにカートリッジをしまって、アイリは銃を肩に担いで氷だるまに閉じ込められてる銃使いの元に向かった。

†††Sideアイリ⇒なのは†††

「シューット!」

≪Accel Shooter≫

西洋剣型の神器を振るう犯罪組織の構成員へ向けて、私と“レイジングハート”は魔力弾を12発と発射する。もちろん当てるつもりはなくて、狙うのは神器であるあの剣。神器を携えたとしても持ち主の魔力に神秘が付加されるわけじゃない。神秘を得た魔法――魔術の直撃は大事故に繋がる。だからいつも以上に集中して、魔術と化してる魔力弾の操作をする。

――アドエオナス・リング――

剣使いさんは炎が勢いよく灯った剣を振るって、炎の環を私に向けて放って来た。魔力弾の軌道を操作して衝突しないように気を付けながら私も回避。魔力弾はそのまま剣使いさんの持つ剣へ向かわせる。

≪マスター! 後ろです!≫

“レイジングハート”からの警告に「え・・・!?」後ろを振り返れば、さっき通り過ぎてった炎の環がすごい速さで戻って来てた。私はアクセルフィンでその場からすぐに退避したから避け切れたんだけど、その一瞬の心の乱れで魔力弾の操作を怠っちゃった。立て直そうにもすでに剣使いさんが炎の斬撃で全弾迎撃。

「なあ! あんた、リンドヴルムを壊滅させたチーム・ウミナリのタカマチ・ナニョハだろ!」

「っ!! なのはです! 高町、な・の・は!」

まさかまたこんなやり取りをする日が来るなんて思いもしなかったよ。剣使いさんは「わりぃ、わりぃ」人懐っこい笑顔を浮かべて頭を掻いた。それだけならちょい悪風なおじさんって感じだけど、陸士隊員にも民間人にも死者が出しちゃってる以上は・・・悪い人だ。

「そうそう、タカマチね! やっぱりと言うか、さすがと言うか、アンタはそこらの陸士隊員とはまさしく別格なんだな。見ろよ。さっきまでは片手剣だったのに、今じゃ両手剣だ」

それは気になってた。ひょっとして私の気の所為じゃないかな、って思ってたけど、やっぱり気の所為じゃなかったんだ。ここに着いたばかりの時は、確かに片手持ちの剣だったのに、今は柄が長くなって両手持ちの剣に変わってた。

(変形する神器なのかな? ルシル君に連絡を入れたいけど、監察課と監査課の研修は2週間もあるし、通信に出られる時間も無いだろうし。
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