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夢のような物語に全俺が泣いた
リリルカ・アーデの思想2
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ってるんですか?」

「うん。実際に君には素質が在るようだし、無かったらユウジも直ぐに追い返す…までは行かなくても乱雑に扱うだろうしね」

私に素質…そんなもの…

「自分に素質があるわけない。
そう思っている時点でお前さんはそこまでなんだよ」

「っ」

私の心を見透かしたように、入ってきたのはユウジ様だ。
ナノハ様が居ないようだが、どうしたのかは聞かない方が良いんだろうなぁ。

「まぁ元々一つしかない選択だ。
お前さんには冒険者以外の選択なんぞ存在しない」

「なっ…そんなの詐偽じゃないですか!」

「バカ言うな。俺はお前さんの人生に光を射してやるだけだ。
言っておくが、お前さんはサポーターじゃなく、冒険者寄りだ。
信じる信じないは勝手だが、騙されたと思って着いてこい。
後悔はさせないし、少なく見積もってこの世界で言うlevel3の冒険者に到達させてやるよ」

「そんなの…無理に決って…」

「無理じゃねんだわ。ほれほれ、どうする?」

この人は…今まで会ったどの人達よりも変人だ。
言葉は豪語の域で、傍若無人で、会話にいちいち覇気が籠る。
何故かこの人が言っていることが本当と思えてしまうほどに…こう言うのをカリスマと言うのでしょうか?

「……どうかリリを…強くしてください!」

私は、ここから変わることが出来るのでしょうか?
もしも変われるのなら、次こそは絶対に幸せになってやります!

「あっはっは!だが、断る!」

「ユウジ…」

「……」

「いや、冗談だから…」

今から不安になってきました…………。


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