アインクラッド編
第一話 あの日あの時
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まさか こんな事になるとは……
ついさっきまでキリトとクラインと楽しみながらゲームをしてたのに、
急に転移したかと思えばHPがなくなったら死ぬ??茅場晶彦とやら古今東西稀に見るいかれっぷりだ。
此処は【アインクラッド】第一層 始まりの街。デスゲーム宣告の直後のこと。此処にいるほとんどのプレイヤーが混乱の渦にのまれている中、この青年は既に先の事を考えている。彼の名前はSaiga。後に攻略組のトッププレイヤーになる男である。
茅場によって全プレイヤーの顔が現実世界の顔になってしまった。
「現実の顔にするって…趣味悪すぎだろ…」
横を見ると野武士づらの男、反対側を見ると中性的な整った顔の少年がいる。
「お前がサイガでいいか?」
「まさか…キリトか」
まじまじとお互いを見る。
「てことは、クラインだよな」
隣で騒ぐヒゲの人がクラインである
いきなり襟首を引っ張られ混乱の外に出された。
「??」
「俺は今から次の街に移動する ついて来い ベータの情報があれば 今のステータスでも安全に行ける」
「なぜ移動するんだ?」
クラインも同じことを聞こうとしていたらしく、落武者と目が合った。
「すぐに此処は大量のプレイヤーで埋め尽くされる。Mobのポップ率は決まっているんだ。茅場の言うとおりなら自身強化のために此処ら一帯狩り尽くしてしまうはずだ」
「なるほど」
情報は命だ。キリトは俺たちを助けようとしている。会って一日も経ってない俺たちをだ。
「俺はついてくぜ」
俺は答えたがクラインは一瞬置いて残ると言った。
「……キリト サイガ 悪りぃがよ 俺は他のMMOで知り合った奴らと一緒に闘うって決めたんだ。今頃あいつらパニックになってるはずだ。置いては行けねぇ。俺はいいから二人で行ってくれ。すぐに追いつくからよぉ 俺ぁこれでも他のゲームでギルドの頭張ってたんだぜ」
こいつ 自分の心配より仲間の心配か…
「そうか 愚問だったな 。死ぬなよ クライン」
「おうよ キリトから教わったテクできりぬけるてやるぜ! それはそうとキリトお前案外可愛い顔してんな 結構俺好みだぜ。サイガは俺と同じ位二枚目だしよぉ」
「じゃあな落武者」
「お前はその野武士面の方が百倍似合ってるぜ」
こうして俺たちはクラインと別れ次の街へ アインクラッドの攻略へ一歩踏み出した。
フィールドがさっきまでの空気と違う フレンジーボアを一撃でポリゴン片に変えた時分かった
「!?」
「
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