第14話「ようこそ」
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「...職員室のはともかく、教頭先生のはどうやって手に入れたんですか?」
ふと、直樹が気になった事を聞いてくる。
「教頭先生はマニュアルに書いてある地下で首を吊って自殺をしていたんだ。どうやら、薬を事前に打っていたらしいから噛まれていてもゾンビ化はしなかったが。...その時同じ部屋にマニュアルが置いてあった。」
「自殺....どうして....。」
「...罪の意識に耐えられなかった。...俺はそう捉えている。」
既に死んだ教頭先生の気持ちは誰も知らないだろう。
「他に分かる事は、この状況がマニュアルでは想定されていたって事だ。」
「だから、学校の設備が異様に充実していた....。」
「そう言う事だな。」
想定しているならそのための設備を整えているからな。
「....多分、直樹がいたあのモールも同じようにこの状況を想定していたのかもな。」
「え....?」
「元々ショッピングモールという物が充実した建物なんだ。普通に避難拠点としても備えてあるからな。別におかしいことではない。」
そう考えると高校であるこの学校も想定していた事に合点が行くな。
「物が豊富なショッピングモール、敷地が広くモール程ではないにしろ物が充実している....。他にもこの状況を想定した建物はありそうだな。」
そして、生存者がいる可能性もある。
「例えば....大学とかな。」
「大学?なんでだ?」
胡桃が疑問に思って聞いてくる。
「理由の一つとしては、高校より全体的に設備が良く、敷地も広い。食料関連ならショッピングモールにも引けを取らないかもな。」
「なるほど...。」
....っと、話が逸れたな。
「直樹、他に聞きたい事はあるか?」
「えっと...遼先輩はどうして家にそこまでの武装を....それに、いくら親が元軍人でも銃があるのは...。」
「あー、それか...。」
まぁ、普通は銃刀法違反だからな。どうやって所持できるようにしたんだか...。
俺自身も親父から普段は絶対に持ち歩くなって言われてるし。
「家に銃があるのは親父がいざという時のため...としか聞かされてないな。それに、親父は今は傭兵として外国によく行ってるし、何度か武器がある理由を聞いたけどはぐらかされてしまった。」
「そうなんですか?」
「ああ。...次になんでここまでの武装をするかって事だが...まぁ、こういう武器を扱えるのが俺しかいないからな。以前に一通り試させてみたが、奴ら、頭を撃ち抜かないと効果が薄いみたいでな。素人が扱っても当たらん。」
皆当てれたとしても胴体だからな。...かくいう俺も走りながらだ
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